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ソシャゲ業界の「やりたい放題」に、ついに立ち上がったユーザーたち

 炎上や返金騒動を繰り返すソーシャルゲーム業界。なぜ彼らは過ちを繰り返すのだろうか……。そんな業界にユーザーが遂に行動に出た。年末年始の『グランブルーファンタジー』の騒動を通して見えてきた、ソーシャルゲーム業界の病巣に迫る。

ソシャゲ業界はなぜ「やりたい放題」なのか

ソシャゲ業界の過酷な搾取の仕組み


 スマホやガラケーなどでプレイするソーシャルゲームの勢いがすごい。

『ファミ通ゲーム白書2015』によれば、ユーザー数は前年比15%増の3376万人、市場規模は18%増の7154億円に上る。

 この旺盛な成長力を支えているのが、「ガチャ」の存在である。硬貨を入れてレバーをガチャガチャ回すとカプセルに入ったフィギュアなどのオモチャが出てくる自動販売機が、ゲーム内に設置されているイメージだ。だが、これがくせもので、底なし沼のような集金マシンとして機能する。大半のソシャゲは無料で始められるが、展開を有利に進めたり、より深く楽しむには有料のアイテムやキャラが欲しくなるように設計されている。お目当てのアイテムが出てくるまで、ユーザーはひたすらガチャを回し続けるわけだ。

 たとえるなら、ゲーム世界のすべてを司る神のような運営側に対して、ユーザーはせっせとお布施を運ぶ信者。ソシャゲの運営会社はたびたび炎上してきたが、それはユーザーの不満のささやかなガス抜きでしかなく、「運営側に何を言っても変わらない」が、大多数のユーザーたちの基本認識だった。

 だが、そんな過酷な搾取の仕組みにおとなしく従い続けてきた彼らが、今年1月にとうとう激しく異議を申し立てた。「グラブってる?」のテレビCMで知られる人気ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』(以下『グラブル』)が、大炎上したのだ。

 年末年始の期間限定で、新キャラを含む一部装備の出現率が3%から6%になると告知され、更に新キャラの出現率アップの表記もあった。にもかかわらず、いくら資金を投入しても一向に新キャラが出現しないことで、怒りの声がネット上に満ち溢れたのである。

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68万円ブチ込んだ“勇者”も現れた

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