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「頭上からクマが襲撃してくることも」市街地での遭遇急増、元外人部隊員とサバイバルのプロが伝授する意外な撃退法

クマ被害が過去最悪を記録し、死者13人・負傷者197人という異常事態に陥っている今年。どんぐり不作や人馴れの進行、冬眠しない個体の増加により、市街地での遭遇リスクはかつてないほど高まっている。とくに興奮状態のアーバンベアは警戒心が弱く、人を見つけるや否や襲いかかる危険性がある。山岳地帯での行軍も経験した元外人部隊員とサバイバルのプロに、「いざ、クマに襲われたら」を想定した具体的な対策を聞いた。

「接近戦はするな」元外国人部隊の対策

[クマvs人間]ガチンコ撃退術

写真はイメージ

その道のプロたちであったら、迫りくるクマ危機とどう立ち向かうか? 「徒手空拳でクマに勝てるとは考えないほうがいい」 そう語るのは、’04年から6年半にわたってフランス外人部隊・パラシュート連隊所属の隊員として活動した経験を持つ野田力氏。アフガニスタン戦争なども経験した戦闘のプロであるが、帰国後は衛生兵としての活動実績を生かして看護師免許を取得。現在は医療支援業務に携わり、山岳地帯や海岸部での活動も少なくないという。野田氏は「銃がないと私は戦いようがない」と言いながら続ける。 「前提として、私は戦場を経験していますが、まったくクマに対する知識はありません。ただ、人間に比べてはるかに強靭な肉体でパワーも有するクマとは、接近戦で勝てるとは思えません。対人の格闘は目線や重心などで攻撃方法を予測できるかもしれませんが、私は少なくともクマの攻撃など予想できないので。 先日、山間部での医療支援に入った際にはクマ対策として防犯アラームのほか、ナイフを装備しました。専門家によると、興奮したクマにアラーム音は効かないが、山中では『ここに人間がいる』と伝えることで一定の効果があり得ると。まずはクマを近づけないことが重要でしょう」

仮に襲われたらプロはどうする?

では、仮に襲われたら? 「いったん命を諦めて闘うでしょう。実際、私はアフガンでは命を諦めることで戦闘時も落ち着いて能力を発揮できた。外国人部隊時代に培ったメンタリティで闘います」
[クマvs人間]ガチンコ撃退術

元フランス外人部隊所属の野田力氏

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サバイバルのプロは「クマをナイフで撃退」
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