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岩手県の山中で「親子のツキノワグマ」に襲われた男性の恐怖体験。対策グッズがない人が取るべき行動とは

クマ被害が過去最悪を記録し、死者13人・負傷者197人という異常事態に陥っている今年。どんぐり不作や人馴れの進行、冬眠しない個体の増加により、市街地での遭遇リスクはかつてないほど高まっている。とくに興奮状態のアーバンベアは警戒心が弱く、人を見つけるや否や襲いかかる危険性がある。そんな“今そこにある脅威”を体験した被害者が、突然の襲撃とその後の壮絶な現実を語った。

山林で襲われるケースも

[クマvs人間]ガチンコ撃退術

’23年9月、きのこ狩りをしていた佐藤さんは子グマを連れた母グマに突如襲われ、腕と左脚を爪と牙でえぐられた

クマとの遭遇率が高まる、山林で襲われるケースも後を絶たない。一昨年、岩手県の山中できのこ狩りに興じていた際、親子のツキノワグマに襲われた佐藤誠志さんが話す。 「“原生林の熊”の通称でYouTubeを運営しているので、動画を撮影しながら舞茸を採っていたら、ガサガサと物音がして、気づいたら子グマが木に登っていた。これはクマ襲来のサインなんです。要は、母グマが子に狩りの仕方を教える際に見られる行動。 とっさに杖代わりにしていた木の棒を振り回し、母グマに叩きつけたのですが、30秒ほど追いかけ回され、腕と脚を爪で引っかかれた。不幸中の幸いだったのは、若い母グマで体長80㎝ほどだったこと」

クマ対策で有効なグッズ

佐藤さんはその3日後には再び山へ。「対策をすれば山中で遭遇するクマは決して怖いものではない」と話す。 「クマは警戒心が強いので50m以上離れていれば、襲ってくることはありません。仮に気づかれたら、刺激しないよう静かに後ずさりすれば、山中のクマはほぼ近づいてこない。だから、さまざまな警戒音を鳴らせる『熊よけホーン』を携帯して、25m歩くたびに鳴らすようにしました。『ここに人間がいる』と知らせることが重要。 ただ、すでに臨戦態勢にあるクマには通用しないので、二股に分かれた槍状のクマ撃退用山菜採りポールを開発しました。頭と顔を守れるヘルメットも購入した。クマスプレーも装備しているのでクマ対策は万全です!」
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クマ対策グッズがないときは…
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