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正月明け、鏡を見て「老けたかも?」歯科医師が教える“口内老け”リセット術

なんとなく老けて見える……。それ、お口が原因かもしれません。お正月明け、久しぶりに鏡をじっくり見て「なんだか顔が疲れて見える」「口の中がネバつく気がする」そんな違和感を覚えた方はいませんか。 実は、年齢や寝不足だけのせいではありません。連休中は、生活リズムが崩れ、お口のケアや食事習慣が乱れやすくなります。みなさん、お正月中の食生活はどうだったでしょうか。
野尻真里

歯科医師の野尻真里

食事習慣や歯磨きなまけは、特に歯茎の状態に直結します。歯茎が炎症を起こして赤く腫れると、お口は一気に不健康な印象になります。お口が不健康だと、お顔全体の印象がくすんで見え、清潔感が失われます。

「お餅+お酒」が口内環境を一気に老化させる理由

むし歯

時間を決めずに間食をしていた患者。所々の歯がむし歯になっている

お正月に欠かせないお餅、日本酒、ビール、ワイン、甘いお菓子。これらはすべて、口内のpHバランス(酸性・アルカリ性)を大きく崩す食品です。 飲食をすると、口内は一時的に酸性に傾きます。この状態が長く続くと、歯の表面では脱灰(歯が溶け出す現象)が進みやすくなり、むし歯のリスクが高まります。
餅

※写真はイメージです

お正月は「時間を決めずに、一日中だらだらと飲食をしやすい状態」になりやすいため、特に注意が必要です。お昼ご飯を食べたら夕ご飯までの間に、お菓子を食べ、砂糖入りのコーヒーを飲み、フルーツを食べ……なんて食生活していませんでしたか? さらに、 お餅:歯にくっつきやすい お酒:唾液の分泌を減らす この組み合わせにより、むし歯菌・歯周病菌が活発になり、歯の表面(エナメル質)が弱り、むし歯だけでなく口臭や歯茎トラブルも起こりやすくなります。これが、「口内老け」を引き起こすのです。

野尻先生流・正月明けの「口内リセット習慣」

ここで大切なのは、「頑張るケア」ではなく乱れた習慣を整えること。新年に意識してほしいポイントは3つです。 1.高濃度フッ素で強い歯に
むし歯

フッ素の使用によって初期のむし歯(白い部分)が改善されている

お正月の食生活で、歯の表面のエナメル質はダメージを受けている可能性があります。その修復を助けてくれるのがフッ素です。日本で使用できるフッ素濃度の上限は1500ppm(多くは1450ppm)。この時期は、高濃度フッ素配合の歯磨き剤を選びましょう。 高濃度フッ素配合の歯磨き粉を使った後は、成分が歯に残るように少なめのお水で1~2回のみすすぐのがポイントです。 2.歯間・歯茎ケアを「夜の習慣」にする
むし歯

歯と歯の間にできたむし歯

特に歯間清掃が習慣化できていなかった方は、今年こそ意識してみてください。歯間の広さによって、フロス、歯間ブラシと適切なツールは異なります。サイズ選びや使い方は、歯科医院で相談しましょう。 ポイントは3つ。 ・タイミング:歯磨きの前 歯磨き前に歯間の汚れをしっかりと落としましょう。 ・時間:夜は必ず行う 夜間は、むし歯や歯周病が進行しやすい時間帯です。汚れはしっかりとオフしましょう。 ・使い方:歯の両側面に沿わせて動かす (歯の詰まりを取るだけにならないよう注意) 久しぶりにフロスを通して出血したり嫌な臭いがしても驚かないでください。それは歯茎が炎症しているサインです。毎日ケアをし続けることで、早ければ1~2週間で炎症が治まり、出血はなくなり、臭いも消え、引き締まった健康的なピンク色の歯茎に戻ります。もし、治りが悪い場合はすぐに歯科医院で相談をしましょう。 3.プロの検診で「1年の健口」を予約する 去年できなかったことは、今年から少しずつで構いません。 歯間清掃、舌清掃、定期検診のスケジュール化、糖に偏ったお食事、夜のささっと歯磨き……改善しなきゃとわかっていても、行動に移せなかったことはありますか? 新年の始めに歯の検診とクリーニングを受け、清潔な口内環境から1年をスタートするのがおすすめです。検診では、今改善すべきこと、今年習慣化したいことがわかります。 セルフケアを丁寧にすることは大切ですが、プロのケアや検診は必ず必要です。 お口は、栄養・酸素・会話の入り口で、全身の健康に繋がります。今年こそは健康のために生活習慣を整えたいですね。
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歯科食育士がすすめる「1月に食べたい、歯を強くする冬食材」
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一般診療と訪問診療を行いながら、予防歯科の啓発・普及に取り組んでいる歯科医師です。「一生涯、生まれ持った自分の歯で健康にかつ笑顔で暮らせる社会の実現」を目標にメディアで発信をしています。X(旧Twitter):@nojirimari

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