「起きた瞬間から不安に…」MEGUMI(44)が語る“収入が10分の1になった”どん底の時期。そこから抜け出した方法とは
直感に従って人生の扉をノックし続ける女性がいる。女優業のほか、プロデューサーとしても頭角を現し、Netflixの恋愛リアリティ番組『ラヴ上等』を世界的ヒットに導いたことも記憶に新しいMEGUMI(44歳)だ。

長編映画プロデュース2作目となる『FUJIKO』は、4月にイタリアで開催された第28回ウディネ・ファーイースト映画祭にて2冠に輝き、いよいよ日本でも公開を迎えた。第一線をひた走る彼女だが、過去には収入が「10分の1になった」どん底の時期があった。そこから彼女は、どのようにして這い上がったのか。
——力強く歩いていくシングルマザーの姿を描いた『FUJIKO』は、MEGUMIさんが出演とともに、企画・プロデュースを務めた作品です。木村太一監督のお母さんがモデルと聞きましたが、どのような経緯でご一緒することになったのですか?
MEGUMI:木村さんの前作に私が出演していまして、そこからすごく仲良くなったんです。ご飯をふたりで食べていた時に、太一さんから「次は自分の母親の作品を作りたい。プロデューサーとしてジョインしてほしい」と言っていただきました。
当時プロデューサーとしての経験はまだ浅かったんですけど、自分が企画するんだったら女性をエンパワーメントするというのは決めていました。自分のやりたいことと、太一さんの才能も知ってるし、明るい人となりも知っている。お母さんの映画だったら、これはすごくいいかもしれないということで、お受けしました。4年かかりましたけれど、ようやくこのような形になって感無量です。
——ユーモアも感じさせてくれる作品です。MEGUMIさんの目指す「女性をエンパワーメントする」というのは。
MEGUMI:誤解されることも多いんですけど、MeToo運動みたいな、「私の苦しみをわかって」みたいな、そっちは私は嫌なんです。「自分で自分の人生をクリエイトしていきましょう」というのが、私のエンパワーメントの形というか、言いたいことです。

——映画のプロデュースは短編『LAYERS』(2022)、長編『零落』(2023)に続く3本目、長編作品としては2作目ですね。4年かかったとのことで、その間に紆余曲折も?
MEGUMI:配給会社に断られたこともあり、他にもいろいろあって頓挫するかもしれないという時期もありました。映画は毎回チームが違いますし、「あの時はこれで良かったから」で進められないこともあります。ただ、自分が強くなってきているのは感じましたね。
——『零落』のときも、かなり大変だったとお話しされていました。
MEGUMI:もっと四苦八苦していました。今回は「なんとかなるでしょ」みたいな(笑)。あと太一さんとすごくいっぱい喧嘩しました。「私はこっちの方がいいと思う」「俺はこっちの方がいいと思う」って。そうした感情のぶつかり合いができて、「映画ってやっぱりこれくらい削られるもんなんだよな」と学びました。もう太一さんは自分にとって家族です。
——映画を観て、主人公の「富士子」という名前がとても印象に残りました。そしてラストに富士山のショットが映されたことで、最後に背中をもう一押しされた感覚になりました。
MEGUMI:今作は海外にかなりリーチしたいという強い思いがありまして。日本人の女性の名前で外国の方に響くって、やっぱり富士山から「富士子」かなと。富士山のショットは、実は最初に海外の映画祭に行った時に「富士山、出てこないんですね」「絶対出なきゃダメだよ」とめちゃくちゃ言われて、慌てて急遽入れたんです。
——そうなんですね! 日本人の観客としても、大正解だと感じました。
MEGUMI:そうですね。入れてよかったと思います。

MEGUMIさん
「自分の母親の作品を作りたい」監督から伝えられたこと
4年越しの映画。監督との感情のぶつかり合い

(C) 2026 FUJIKO Film Partners
富士山のラストショットは「急遽追加」だった
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
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