入社1年目で『バイオハザード』の開発に参加したゲームクリエイター
ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【 トップクリエイターの仕事場】
◆【前編】 「やりたい仕事」
現在発売のオープンワールドアクション『ドラゴンズドグマ』のプロデューサーを務めました小林です。前編の今回は、カプコンに入社した頃の話をしようと思います。
もともと僕がゲーム業界に入ったのは、大学で3DCGの勉強をしていたのがきっかけです。就職活動の頃は、ちょうどPS1をはじめとする次世代機の発売が騒がれ出した時期。ゲームもいよいよ3DCGの時代だ、そんな思いがありました。なぜカプコンだったかに関しては、当時すでに大きい会社でしたし、まあ、あちこちと落ちたというのもあります(笑)。
実は入社当初、カプコンはまだ3DCGのゲームを発表していませんでした。ところが、新人として会社を見学しているとき、なんと『バイオハザード』の開発現場に遭遇したんです。僕はすぐに上司にお願いして、当時「ホラー」と呼ばれていた『バイオ』チームに1年目で参加することができました。振り返ってみると、結構生意気な新人でしたね。経験もないのに、先輩に率直な意見をぶつけたり。
それを買ってもらえることもあったし、もちろん怒られることも。プログラマーとしてはタイプミスが多かったですね。『バイオ』チームは、2年目のプログラマーがすごく優秀で、自分が1年たって上達しても、向こうも伸びるから追いつけない(笑)。プログラマーはやめてよかったようです。
学生時代は、広告代理店の仕事や映画業界にも憧れていました。
今、プロデューサーとしてプロモーションの仕事も楽しいですし、『バイオハザード』ではハリウッド映画にも関われました。肩書は違えど、やりたかったことがやれている。僕はラッキーだな、恵まれているなと思います。
【後編】に続く⇒https://nikkan-spa.jp/227285
「ゲームで“見映えより重要なもの”『ドラゴンズドグマ』プロデューサーが語る」
【小林裕幸氏】(カプコン)
’72年生まれ。ゲームクリエイター。『バイオハザード』『戦国BASARA』など人気作に携わる
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