ゲームで“見映えより重要なもの”とは? トップクリエイターが語る
⇒前編はコチラ https://nikkan-spa.jp/218016
「入社1年目で『バイオハザード』の開発に参加したゲームクリエイター」
ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【トップクリエイターの仕事場】
◆【後編】 「アクション」
『バイオハザード』『デビルメイクライ』『戦国BASARA』と、僕はこれまで多くのアクションゲームに関わってきました。もともとファミコンで遊んでいた頃から、アクションゲームが好きなんですよ。何度も失敗して死ぬけど、攻略法を考えて自分の腕で乗り越えていく、そこが楽しいところです。アクションゲームを作るうえで重要なのは、見映えよりもレスポンスの部分。たとえば、プレイヤーは「斬りたい」と思ったときに、その伝達手段としてボタンを押す。だから反応がワンテンポ遅くても、逆に速くても「あれ?」となる。気持ちいいタイミングが求められます。
新作の『ドラゴンズドグマ』もアクションにはすごくこだわりました。コントローラを握ったときの心地よさはもちろん、アクションのバリエーションも豊富です。ファイター、メイジなど9つの職業は、同じ操作をしても出る技がガラリと違っています。いろいろと試して、自分に合った職業を探してみてください。アクション以外にもRPG的な要素やオープンワールドも『ドラゴンズドグマ』の魅力です。最初に『ドラゴンズドグマ』の企画を見たとき、僕は「面白いけど実現するのかな」と正直思いました。これだけの大作は、やはり膨大な労力と技術が必要になる。カプコンだからできた、思い切ったチャレンジですね。
遠くに見える洞窟やお城へ歩いて行って実際に中に入れる、自由に冒険できるのがオープンワールドの特徴です。ゲームは映画やマンガとは異なり、遊ぶ人がインタラクティブに関われるメディア。半分はお客さんに託されているわけです。その部分も考えながらゲームを作るのは、難しい半面、楽しさもありますね。
【小林裕幸氏】(カプコン)
’72年生まれ。ゲームクリエイター。『バイオハザード』『戦国BASARA』など人気作に携わる
(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.

|
『ドラゴンズドグマ(PS3版)』 中毒者続出中! ![]() |
|
『ドラゴンズドグマ(X-BOX版)』 X-BOXでも! ![]() |
【関連キーワードから記事を探す】
「ゲーム株」集中投資で億り人になった!「趣味で稼ぐ投資家」が成功メソッド&2025年の注目銘柄を伝授
Switch2の『マリオカート9』が大本命。2025年「ヒット確実のゲームタイトル」7選+α
『FF』『聖剣伝説』は失速…『ドラクエIII』は?2024年のヒット作&不発作、ゲーム界の明暗
『ぷよぷよ』『はぁって言うゲーム』の生みの親が語る“人生が変わるゲームのつくりかた”「ゲームの面白さはルールで決まる」
東大生が「子供のゲームを禁止する親は頭が悪い」と考える理由