“冷えとりーな”にご用心!? 泣かされる男たちの悲劇
健康志向の高い一部の女性たちの間で流行中の「冷えとり」。「冷えとり」とは20年以上前からある民間療法の一種で、「冷え」を解消することで、血行を良くし、体内から老廃物や毒素を排出。デトックスの一種として、人気を集めている。
病気を防ぐ作用があるとされる「冷えとり」だが、ハマった女性に困惑しているという男性からの被害報告も相次いでいるという。いったい、それは何なのか?
「同棲中の彼女が“冷えとりーな”(冷えとりしている女性の呼び名)になったのは2年前のことです」
そう語り始めたのは、彼女の“冷えとり”に迷惑しているという太田憲一さん(仮名・29歳)だ。
「“冷えとりーな”は靴下を4~6枚、レギンスを2~4枚、重ね履きするのが基本らしいのですが、おかげでウチのタンスは靴下とレギンスで溢れ返っています。履ける靴も象みたいなブーツで、デートしていて一緒に歩くのが恥ずかしいですね。履いた靴下の2枚が破けることを『めんげん』と呼び、“冷えとり”の効果が出た証拠らしいのですが、実際にはほとんどの靴下が破けまくり。靴下代だってバカになりませんよ」
これぐらいなら、まだ我慢すればいい。だが、“冷えとりーな”たちの暴走はこれだけでは止まらない。
「夏場も靴下とレギンスを重ね履きするから、彼女の水虫と湿疹がひどい。ただ、これも『めんげん』の一種らしく、彼女は喜んでいるのですが、『靴下が足りない!』って言い出して、僕の靴下を履くから、僕も水虫に……かゆくて仕方がありません。彼女の湿疹だらけの足を見ていると、とても健康にいいとは思えないね」
より激しく効果を求める“冷えとりーな”の中には極度の靴下の重ね履き、半身浴などを行った結果、全身に湿疹が発生し、終いには血尿や血便が出てしまい、病院送りになる女性もいるという。
「それでも、彼女たちは『めんげん(=好転反応)が出た!』と喜ぶんですから、呆れるばかりです。水虫を移され、病院に行くハメになるこっちの身にもなってほしいですね」(前出・太田さん)
冷えとり女子たちの求める先に「健康」があるとは思えない。そう感じる男性たちの嘆きが今宵もこだまする。 <取材・文/甲斐仙一>
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