単調作業の中に喜びを見出す方法
◆モチベーションが上がらない3タイプのサラリーマンへの処方箋
「どうしてもヤル気が出ねぇ」、「目の前の山のような作業に手をつけたくねぇ」 そんな根底の悩みから抜け出せないというサラリーマンたち。近著『崖っぷち「自己啓発修行」突撃記』を書くにあたり、50冊もの自己啓発書を読み漁ったという多田文明氏、多数の部下を率いる敏腕サラリーマンであり、作家業や学業にも邁進する河野英太郎氏が彼らに個別指導をしてくれた!
【ケース3】毎日毎日単調な作業で、どうしても意欲が湧きません
― 鳥居真吉さん(仮名・30歳)IT会社勤務 ―
某ショッピングサイトを作っている鳥居さんは、「クリエイティブ感がなく、やりがいがない。またいくら頑張っても、お客さんに喜ばれている実感も少ないです。せめて、自分の成長に繫がる業務なら……」と、こぼした。
これに対し、「工夫次第で、仕事はいくらでも面白くなるはず」と提案するのは河野氏。
「例えば、メールは来た瞬間に返信して相手の意表を突けば、好反応を得られて楽しくなるもの。それが、他の新しい仕事を呼ぶきっかけになれば好循環ですよね」
また、「小目標を立ててそれをクリアする。そして達成感に浸り、自分に何かしらのご褒美を与える」(多田氏)といったささやかなリターンを加えるのもいい。
「一日一個、そんな喜びができると、単調な毎日にハリが出る。それがモチベーションになっていくものです」(河野氏)
無意味だと感じても、「長期的に見て、それが何らかの形で自分のキャリアに役立つことを考えれば有意義になるはず」(多田氏)とも。
目の前の仕事をいかに楽しむかが、数年後のキャリアに繫がる。
【アドバイスをやってみて】
いつもは上司からメールが来ても、目先の業務に追われて遅くレスしていた。が、すばやく返したところ、感謝された。こんな些細なことで気持ちが上がるなら、こういうことを習慣化してみようという気持ちになりました!
取材・文/港乃ヨーコ 上野 智(ミドルマン) 小野麻衣子(本誌) 撮影/山田耕史(本誌)
― 爆発的に「ヤル気」を引き出す超簡単な方法【8】 ―
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