AKBからヒロイン選出『ウィズ ~オズの魔法使い~』最終審査【フォトレポート】
宮本亜門演出のミュージカル『ウィズ ~オズの魔法使い~』のヒロイン・ドロシー役が、AKB48の増田有華に決定した。ヒロイン役をAKB48グループのメンバーからオーディションで選出した理由を、演出の宮本亜門は「ライバルたちと常にしのぎを削り、互いを高め合っている」と語っており、関係者にメンバーの知名度などの情報は聞かずに実力主義で選んだという。本記事では、オーディションの模様を写真とともにお届けする。
⇒【画像】オーディションの模様
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◆最終候補者
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7月2日に行われた最終審査には、AKB48の仲谷明香、梅田彩佳、増田有華、中村麻里子、NMB48の山本彩、SKE48の斎藤真木子の6名が残っていた。
◆ダンス審査
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ダンス審査は事前にレッスンで覚えた共通の振り付け+フリースタイルで行われた。6人がステージに同時にダンスを披露し、位置を入れ替えながら、連続で何度も踊った。ダンスの合い間には、ヘッドマイクが拾った「ぜえぜえ」と息切れするメンバーの吐息が聞こえた。アップテンポの激しいダンスの連続にさすがのメンバーも酸欠気味に。しかし、目線はまっすぐ前を向き、客席にいる宮本を見ていた。
◆演技審査
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演技審査は、一人ずつ劇中の1シーンを披露。母親役はセリフのみで、ステージ上で一人で掛け合いを演じた。広いステージ上にぽつりと立ち、抱きかかえる仕草や、哀しみ、喜びといった感情を遠くの観客に伝えることができるのか試された。6人とも同じシーンを演じているが、それぞれに演じ方も違い、それぞれの役への理解の仕方に個性が現れていたのが面白かった。
◆歌唱審査
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劇中楽曲『HOME』を一人ずつ披露。ミュージカルの楽曲ということで、歌詞をメロディーに乗せるのは難解で、途中つまづく候補者もいた。ただでさえ難しい楽曲なのだが、なんと譜面は2日前に渡されたという。しかし候補者たちは、それぞれ歌唱力・表情・感情の入れ方・自己の開放の仕方など、それぞれの強みを活かして唄い上げた。
本作は、『オズの魔法使い』を題材にしたブロードウェイミュージカル『ザ・ウィズ』や映画版などで大ヒットした名作を、世界的に活躍する演出家・宮本亜門が翻訳・演出を務め、一流のキャスト・スタッフを結集して制作される。宮本亜門は増田有華を選んだ理由に「彼女の歌を聴いて号泣してしまいました。愛に満ちた壮大な世界観が伝わった」と語っていたが、過去の名作を越える、違う次元の感動を与える舞台は8月頃からの猛稽古にかかっている。増田有華が女優としてどの様なパフォーマンスをみせるのか、楽しみだ。 <取材・文・撮影/林健太>
◆ ミュージカル『ウィズ ~オズの魔法使い~』
2012年9月28日から横浜、東京、大阪、名古屋で上演予定
翻訳演出:宮本亜門
出演:増田有華、ISSA、良知真次、エハラマサヒロ、森公美子、小柳ゆき、ジョンテモーニング、瀬戸カトリーヌ、吉田メタル、陣内孝則 ほか
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