10kgは運動しなくても痩せられる【スマホを使ったダイエット】
正月太りは年明けから挽回しよう――そう思っているうちに、新年の忙しさや新年会で体重は増えていくばかり。一時は気になっていたお腹のたるみも見慣れてきてしまった。そんな中年おじさんでも「10kgは運動しなくても痩せられる」という。にわかに信じ難い話だが、実際に73kgからか3か月で13kg減に成功したという中年おじさんがいる。“ソーシャルおじさん”こと徳本昌大氏(51歳)だ。
徳本氏が実践したダイエット方法は実にシンプル。スマホのアプリとSNSを使い、ストレスなく生活習慣を変えていったという。その手法の一部を紹介してもらった。
◆ラーメン一杯のカロリーを気にする
まずは、食べないことではなく、普段から食べているものについて、何カロリーでどんな栄養成分なのか知ることから。「あーこれカロリー高そうだな」と感覚的にはわかっても、どれだけ高いのか、どんな栄養なのかはわからないものだ。
「『あぶらみくんのカロリー暗算』というアプリを使えば、食事についてのカロリーと栄養の情報だけでなく、どれだけの運動に相当するカロリーなのかも知ることができます。たとえば、チャーシュー1杯はウォーキング196分(体重60kgの場合)といった表示がでます。キャラクターのあぶらみくんのニヒルな表情もクセになります」
◆禁ラーメン 大好物の禁止も実現する方法
運動や食事改善その前に。まずは目標設定が重要だという。そして、日々の経過を記録する「レコーディングダイエット」の実践。これもアプリを使うことで捗るそうだ。
「私は『シンプル・ダイエット~記録するだけ!かんたん体重管理~』というアプリで実践しました。おじさんが使うにはややかわいい見た目ですが、電卓のような画面に体重を入力するだけなので、とても使いやすいです。目標体重まであと何キロか、グラフ表示で一目で管理できます」
さらに、SNSを使うことで、目標を達成しやすくなるという。
「変えたいと思っている生活習慣や、ダイエットの目標体重などを、SNSに宣言してみましょう。たとえば、私はつい食べてしまうラーメンをやめたいと思いました。高カロリー料理の代表とわかっていても、ついおいしくてやめられないものです。無謀にも思えた禁ラーメンですが、SNSで宣言したことで、友人が見守り応援してくれました。そして、1年半の禁ラーメンに成功することができました。発言した手前おいそれと投げ出しにくいという力でガマンでき、また友人の応援は心強く励みになりました」
◆さらに断酒も実現可能
一品だけを禁止することはできそうだが、お酒をやめるというのは、愛好家にとって非常に難しいもの。しかし、徳本氏は断酒にも成功していた。
「以前は飲み会などで毎日のようにお酒を飲んでいました。当時44歳と中年にさしかかってきたせいもあってか、体調はいつも悪かったのです。そんな時、早寝早起きの生活をするとmixiに書きこみ、朝活をスタートさせました。すると、お酒もきっぱりやめて、すんなりと生活習慣を変えることができました。最近では、早朝にフェイスブックであいさつを交わしたりすることが楽しく、早寝早起き、寝坊なしの生活を続けることができています。もっとも大事なのは、自分に正直であることです。つい決めたルールを破ってしまったときは、『食べた!明日からまたやめます!』みたいにすれば、ウソをついたストレスをためることなく続けることができます」
たしかに、SNS上で早朝のつながりというのは頼もしい。しかし、SNS上に友だちが少ない人の場合は、ちょっと難しそうだが……。
「プライベートをSNSで公開するのは気が引けるという人は、習慣改善アプリを使って、悪い習慣をよい習慣に置き換えることに挑戦してみましょう。『ウィプル習慣』は、楽しみながら習慣を変えることができます。画面上に並んだタスクを実行したらタップし、継続していくことでポイント蓄積、レベルアップしていきます。達成ボタンを押す快感もあり、どのタスクが順調に進んでいるか一目瞭然なので、継続する気になります。アプリもSNSも使い方次第。楽しみながら習慣を変えていくことで、ダイエットに挑戦してみましょう」
【徳本昌大】
1963年、東京生まれ。広告代理店にてソーシャルメディアコンサルタントとしてコミュニケーションデザインに従事。「ソーシャルおじさん」のニックネームで知られ、iPhoneなどを使ったビジネスパーソンの生産性の向上をテーマに、ブログ執筆やセミナーなどを行っている。最近では東南アジアとのビジネスも展開するなど多方面で活躍中。新刊『
『ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術』 よい習慣を付け先送りグセをなくす最強の鍵 |
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