「性格の良いAV女優はエロい」 その根拠って?
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まず登場したのは、AV監督のカンパニー松尾氏。『私を女優にして下さい』ほか素人モノをはじめ、多くのハメ撮り作品を世に送り出している巨匠だ。
1対1で向かい合うハメ撮りでは、より女性の性格が生々しくでてくる。そんなハメ撮りの魅力について、松尾氏は「名もない素人の女性がAVに出るという決意をして、実際にセックスしてみたらシンプルにエロかったというのがうれしい」と語っていた。
さらに、「突き刺しているその瞬間だけ本気になって、お互いの立場を忘れて、オスとメスになれるか。(立場や壁、役割を)とっぱらえるかどうか」とも。
松尾氏といえば巨乳マニア。ついついナイスバディをハメ倒すという部分が強調されるが、昨年大ヒットを記録し今も興行収入を伸ばし続けてる「劇場版テレクラキャノンボール2013」に代表されるように、女性との肉体関係に至るまでの描写も繊細で、ほかのAVでは見られない風景とテロップによる心理描写にも特徴がある。
そして、ハメ撮りの際の松尾氏のキャラクターも、男女ともにファンが多い。つまり松尾氏の作品を詳細に見ていけばボディーの奥に潜む「オンナ」そのものを撮り続けていることがわかるだろう
この点について向後氏は、「一時期、男優さんの気配をなるべく消して、キャラクターを出さないようにした流れがありました。それだと、男女の関係性が見えなくて、僕はエロいとは思わないんです」と語っており、松尾氏から受けた影響の大きさを感じた。
「セックスって共感しないと気持よくないんです。そのためには、お互いさらけ出す必要がある。性格が良いコというのは、嘘か本当かは分からないけれど、撮影の半日間だけはさらけ出してくれる。すると自分たちもさらけ出せるので、生々しい関係性のエロさが出るんです。それが“性格”にこだわる理由です」(向後氏)
イベント終盤では、ゲストに人気AV女優のつぼみが登場。向後氏は、つぼみオフィシャルサイト(http://tsubomi-official.jp/)の制作も手がけており、4K撮影動画、3Dプリントファイルの公開などで注目された。
向後氏との仕事も多い、性格良し子のつぼみは、ファンのみならず、スタッフ、業界人からもその性格の良さを物語るエピソードが多数聞かれる。
「ハードな作品が続くと、まわりからドMだと思われて、SM作品でない普通の撮影のときにも髪の毛くるくる巻かれてがしっと持たれたりするんです。私のことドMだと思ってそうしてくれてるのかなと思うと、その密かなやりとりにグッと来ます」(つぼみ)
ニコニコと愛嬌がよいだけでなく、画面に写らないところでのその発想に、「なんて良いコなんだ」と思ったのは、記者だけではないだろう。
そんな、つぼみだが、“さらけだす”という点については、苦手だという自己評価も。
「この人と友だちになれそうという人以外には、殻に閉じ困ってしまうことが多くて、私の殻の中に入ってきた男性はいないかもしれません。本当はもっとさらけ出したいという気持ちもあるのですが……。作品でも、今後は人間っぽさというのを出していきたいと思いました」(つぼみ)
作品や自身と向き合うひたむきさ、長年にわたる活動にもかかわらず、つぼみは彼女自身の「ホント」を今も探究しつづけている、そんな性格の良さ、素直さがエロさにつながっているのかもしれない。
ついスタイルの良さや、好みのジャンルばかりにエロさを求めてしまうものだが、向後氏の提唱する「性格」というジャンルも意識しつつ、新たなエロを見つけていきたいものだ。
●性格良し子ちゃん http://verygoodgirl.jp/
<取材・文・撮影/林健太>
何にエロさを感じるか――。AVを見たり、風俗に行ったときに、顔、おっぱいの大きさなど、見た目的にはストライクだけど、何だかコーフンしない、そんな経験をしたことはないだろうか?
「性格も巨乳と同じく一つのジャンル。性格が良いコは自分をさらけ出してくれるので、セックスもエロい」
そう語るのは、AVレーベル「性格良し子ちゃん」代表のターボ向後氏。
もちろんエロさを感じるポイントは人それぞれだが、「性格が良い=エロい」となる理由とは? 1月21日、新宿ロフトプラスワンにて開催されたトークイベントにて、向後氏とゲストのAV監督、AV女優の発言から、その秘密を探った。
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