「男は出世の道具」ヤリ手女社長の人脈づくり
性に奔放な女子。すなわちヤリマンが市民権を得て久しい。そんな彼女たちは性欲の悪魔に取り憑かれているわけではない。結婚もすれば、仕事の都合で自由にセックスをする環境から離れることもあるのだ。「昔は遊んでいたけど、いまは落ち着いた」と自負する元ヤリマン当人の素顔を覗いてみよう。
【起業で脱ヤリマン】
男は出世の道具。仕事に生かせる間はしゃぶり尽くします
●児島聡子さん(仮名)32歳・人材派遣会社経営
●体験人数 30人/ヤリマン期間 21~28歳
「4年前に人材派遣の会社を起業したんです。平日夜9時くらいまで会社にいるので、いまは、時間的に全然、遊べてませんね。それまでは、週6で合コンとか行ってたんですけど」
そう語るのは、ヤリマン時代に培った人脈をフル活用しているという聡子さん。涼やかな声。清楚ないでたち。鈴木京香を思わせるその外見からは、元ヤリマンの面影は微塵も見受けられない!
「合コンって私にとっては、人脈を広げるところだったんです。私、いまの会社を立ち上げる前は、司会業をしてたんですね。けっこう派手な世界にいたから、男性のほうも会社社長とか弁護士とか、社会的に地位のある人たちと知り合えたんです。ホント、助けていただいています」
サラッと言ってますけど、男とは、ヤッちゃってるんですよね?
「あはは。まぁ。ええ。だって、お食事して、お話してるだけじゃ、その人のこと、わからないじゃないですか? もっと、深く知らないとねぇ。それが、ほかの人から見たら、ヤリマンってことになるのかもしれませんけど、私は、あくまでもいい筋の人たちとお知り合いになりたかったってだけです」
肉体関係を土台に地位を築くとはまさに“毒婦”。いまの仕事に役立ってるっていうけど、当時の相手といまでも、関係を続けているってことですか?
「いえいえ。私、付き合っても、セックスしても、イヤな終わり方ってしたことないんです。『実家の親の面倒を見なくちゃならなくなった』とか絶対に怒られない理由で終わらせるんです。だから、終わった後も、連絡取り続けられますし、そういう関係があった間柄だから、みんな親身になって、相談に乗ってくれるんですよ。この間も、元カレに、融資してくれる銀行を紹介してもらいました」
女社長になるヤリマンは器が違う。ヤッた男を再利用するとは、そのしたたかさに脱帽だ。
「元カレ同士を繋げたりもしますよ。できた人脈はできるだけ切らないのが、男上位の社会でうまく生きていくコツですよ」
ビジネスの場で穴兄弟が一堂に会する状況を、彼女はどんな視線で見つめているのであろうか。
― 人間ドキュメント[元ヤリマンの現在(いま)]を追跡【7】 ―
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