恋愛・結婚

[小遣い夫]が嫁におねだりする技術【後編】

◆”主婦女子会”に潜入!「こんな”おねだり”ならOK」
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 「夫の考える”おねだり”術は本当に有効なのか?」を確かめるべく、取材班は「悩める夫の作戦会議」主催の『主婦女子会』に潜入した。小遣い制の夫を持つ主婦11人による座談会では、どんな本音が飛び出すのだろうか。数千円はする高級ランチを食べながら盛り上がる主婦たち。今ごろ参加者の夫たちは、牛丼屋やコンビニの行列にいるのかと思うと、少々侘しい気持ちになってしまう……。ここは、何としても小遣い夫たちを勝利へ導くためのヒントを聞き出すしかない! 

 まずは、全国のお小遣い制の夫を持つ女性800名を対象に行われたアンケート結果を参加者たちに見てもらい、各家庭の現状を聞き出した。アンケートでは、「夫は説得が下手」と思う嫁が55.2%、そして「夫の説得勝率平均は7.3割」と夫側が思っているよりも高い勝率となっている。では、実際はどうなのだろうか?
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「小遣いを結構あげているので、それでやり繰りできなきゃ家計が困りますからね。NGにしてますよ」(Aさん・50代) 「ウチも小遣いでやりくりして、どうしても買えないというのであれば考えますが、節約とかの努力がみえないとNGにしますね」(Bさん・20代) 「夫は毎度『あー、また切り捨てられるんだろうな』って、ビクビクしながら聞いてきます(笑)」(Cさん・30代)

と、のっけから厳しいご意見。なんだか話が違うじゃないか(泣)。とりわけ財布の紐が固い主婦たちが集まってしまったのだろうか? ただ、そうは言っても100% NGということではないらしい。では、どういった時にOKがでるのだろう?
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「高額な物を買う時は、お小遣いから天引きにするということならOKしますよ」(Dさん・40代) 「ウチも家庭内分割払いならOKにしてます。結局全額回収は諦めているんですけど、気持ちの問題ですね。払おうとする努力の姿勢が見られればいいんです」(Bさん・20代) 「ウチはお酒とタバコを減らすということでOKしました」(Eさん・30代)
夫が挙げる勝因の第2位「家事手伝い」を代表とした、何かしら代償を払うというのは、やはり正攻法のようだ。 たとえ前借りでも、節約などの努力の姿勢が見えれば返さなくてもOKとなる場合もあるようだが、大抵の場合は約束通り翌月から小遣いを減らされるので、できればこの方法は避けたいところ。ちなみに「家事手伝い」は、欲しいものがある時だけ露骨にやられるのはイラっとするらしい。 他には、「夫は物をあまり買わない人で、学生時代から着続けている服もあるくらい物を大事にするんです。だからたまに欲しいと言ってきた時は、本当に欲しい物なんだなっと思って、ついOKしちゃいますね」(Dさん・40代)という意見も。欲望は小出しにせず、ここぞという時に一気に吐き出すのが効果的のようだ。  それでは、嫁説得の勝因第1位の「必要性の訴求」というのはどうだろうか?
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「確かに、私や家族にとって役立つ実感があるといいですよね」(Eさん・30代) 「一眼レフカメラが欲しい時なんかは、女性としては『肌が綺麗に写る』って言われると弱いですよね。あと、『次の休みに旅行でキレイな写真たくさん撮りたいから、やっぱり買おうよ』とか、機能が凄いと言うより、一緒に楽しめる具体的な使い道を言われるとイメージしやすいです」(Aさん・50代) 「家族のため」作戦はやはり有効だ。ただ単純に機能がいいというより、その機能が家族にとって何のメリットがあるのか、具体的にイメージさせられるかがポイントのようだ。ただし、「『自分のため』と言うとダメと言われるのが分かっているので、『家族のため』というのを凄い強調してくるんですよ。それが、凄いこじつけっぽくて、逆にカチンときちゃいます」(Fさん・40代)と心が籠ってない場合はすぐにバレるので、注意が必要。  そして、この「必要性の訴求」にもうひと手間加えることによって、その威力はより大きなものになるようだ。
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買う物を夫一人で機種まで決めてきちゃうと、えーってなっちゃいます。何で欲しいのか、どんな種類があるのか、機種を決める過程にも参加させてもらいたいですよね。一緒に商品見て、私だったらどう使えるかなとか考えたいし」(Fさん・40代) 「確かに、一緒にお店へ行くっていうのはいいですよね。実際に触って良さがわかれば心動きますよ」(Cさん・30代) 「そうそう、欲しいという気持ちを分かち合えるのが大事だと思うんですよね。全然興味がないものでも、なんで好きなのか、どこが好きなのか伝えてくれると、理解できなくても許容できる」(Bさん・20代)  嫁と一緒に買う物を選ぶというのは少々面倒かもしれないが、これなら買った後にも罵られることもないだろう。しかも、家族では共有しにくい個人的な趣味の物でも、場合によっては気持よくOKしてもらえそうだ。要は時間をかけてコミュニケーションを図るということが大事だということか。
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「そうですね。うちの夫婦は“おねだりとお断り”というコミュニケーションが日常の風景なんです。8割はNGだけど、ついOK出しちゃう物は本当にいい物だって私も思えますから」(Cさん・30代) 「あとはタイミングが大事ですね。ボーナス前には、お互い欲しい物があることをさりげなくにおわせるのが重要」(Hさん・30代) 「例えば、ゴルフ道具は仕事上の付き合いだから、私は必要経費だと思っているんです。あまりみすぼらしい物を持たせるわけにもいかないじゃないですか。だから、正直に必要性を訴えてくれたらOKしますよ。私たちも鬼じゃないんで(笑)」(Aさん・50代)  単に夫のおねだりを斬り捨てているだけでなく、嫁も色々と考えあってことのようだ。 ちなみに、夫が黙って欲しい物を買ってしまった場合、やっぱりバレるものなのだろうか?
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カードの明細なんかですぐに分かりますね」 (Eさん・30代) 「昔、宅配便でゴルフバッグがいきなり届いたことがありました。こっそり買って、私の留守中に届けてもらうつもりが、日時指定を間違えたみたいです(笑)。それから1か月は、お仕置きでビール抜きにしましたけど」 (Fさん・40代) こっそり買っても、男の嘘はいとも容易くバレるもの。バレた時のリスクを考えたら、こっそり買うのは避けておこう。ちなみに、奥様方は夫に内緒で自分の欲しい物を買うことはあるのだろうか?日常茶飯事です。しょっちゅう買ってます(笑)」(一同) 「バレないし、いちいち相談しないですよ」(Iさん・40代) やっぱり女は恐ろしい…… 【嫁を説得するためのポイント】 ◎先ずは素直に相談 ◎代償を支払う覚悟を持て ◎キーワードは「家族のため」 ◎使い道のイメージは具体的に ◎いきなりはダメ!時間をかけて説得せよ
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がんばれ! 小遣い夫たち…… 取材・文/ポポ伊藤 林健太(本誌) 撮影/難波雄史(本誌) 情報提供/『悩める夫の作戦会議』 http://agilemedia.jp/sakusenkaigi/
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