市・区議会議員 実は報酬は高くても、ほとんど残らない!
2011年4月、統一地方選挙が行われる。議員というと、ハードルが高い感じもするが、実は立候補さえすれば、ほとんど当選するとの情報を入手。ならば、立候補するまでと選挙戦の戦い方、その仕事内容に注目してみた!
地方議員のここだけの話
書いてないことはやっちゃダメ
「政治活動」と「選挙活動」の違いをご存じか。選挙活動は、公職選挙法で定められており、選挙告示日から投票日前日までしか行ってはいけない。それ以前の政治活動中は、名前を掲げてPRしたり、投票をお願いすることは禁止されている。逆に選挙活動期間中は、堂々と名前を掲げられるが、今度はチラシの配布が禁止に。基本的に、公選法の条文には「やっていいこと」が事細かに書かれており、それ以外はやってはいけないそう。ネットに関しても、法が追いついておらず、メール配信やブログ、ツイッターの更新などは書かれていないので、やらないほうが無難という見方。
政党公認のメリット・デメリット
立候補するには、スタッフや軍資金の助けなど、政党の公認があったほうが有利という議員も。しかし、当選してからのしがらみもあるし、一気に風向きが変わるのが、昨今の国民の”世論”。とある議員は、公認政党の度重なる失言問題で、「次回の選挙戦では逆に足を引っ張られるかも……」という見方をしている。
報酬は高くても、ほとんど残らない!
「地方議員ってけっこう儲かるな」と思うかもしれない。しかし、埼玉県和光市議の給与の例をあげると、「月額報酬34万7000円のうち、議員年金や所得税など引かれて手取りは24万1000円。さらにここから国民年金や国民健康保険などを支払い、生活費やチラシなどの印刷代などがかかるので、足が出るのは当たり前。政調費は微々たるものだし、期末手当でなんとか帳尻を合わせています」(井上わたる市議)。一方、月額報酬60万円の区議員も「サラリーマン時代より確かに増えましたが、入る額が大きくなったぶん、活動費や必要経費で出ていく額も大きくなったので、残る額はわずか」とか。
職業議員では食べていけない
専業ではほとんど食べていけないため、議員の多くは、企業を定年退職した高齢者や商店工場主、主婦、政党役員など。「職業議員で食べていけるのは、23区だけ」と言う人もいる。
― 実は楽勝![市・区議会議員]当選ガイド【5】 ―
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