更新日:2012年11月20日 13:49
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コネがなくても市・区議会議員になれる!?

2011年4月、統一地方選挙が行われる。議員というと、ハードルが高い感じもするが、実は立候補さえすれば、ほとんど当選するとの情報を入手。ならば、立候補するまでと選挙戦の戦い方、その仕事内容に注目してみた! 当選方法を現役議員に直撃! コネ/インターンシップで顔を繋げる  コネがない人はどうしたらいいのか? インターンシップを経験し、民主党の公認を受けて、’07年に世田谷区議に初当選した中塚さちよ議員に話をうかがった。 「私の場合、もともと政治に関心があったわけでもないのですが、ヘルパーの立場から、制度を変えなくてはと思い立ったのがきっかけです……」と語る。政治を意識するようになったのは、大学院時代に参加した在宅難病患者介護のボランティアだ。 「ここで、制度の不整備で、必要とされている介護ができない不条理さや職員の待遇の悪さを目の当たりにしました」  その後、そのままボランティア先でヘルパーとして働くかたわら、大学院に入り直して福祉の勉強に勤しむ。そんなある日。大学院内で、議員インターンシップ募集のポスターを偶然目にする。 「福祉に強い議員の元につくという勉強方法もあると思いつき、即応募しました。結果的に、世田谷区議、衆議院議員と2年半近く学ばせてもらえたわけですが、そこで初めて政治の力を目の当たりにしました。陳情に来る福祉団体や議員の活動を見て、こうすれば要望も通りやすいのか。制度は変えようと思えば変えられるのかと。そこで、訴える側とそれを聞き入れる側の両方を経験できたのも、大きかったと思います」  そして、卒業後に入った企業で、複数の自治体との接触を重ねるうちに、自治体間の格差も実感。 「かねてからの、『制度の壁を変えるには政治』という思いに、地方自治への問題意識も加わり、これはいよいよ政治しかない、と」  運よく、かつてのインターン先の小宮山洋子議員から、「民主党の公募に応募しないか」と声がかかり、応募。選考を経て公認が決定した。党では公認料の援助のほか、地域の支援者も紹介してくれたという。 「私には遠慮なく頼める親族がいないのがハンディでしたが、ボランティアには本当に恵まれましたね。ビラ配りから電話かけまで助けて頂いて。ボランティアが何を求めて来ているのかを考えたことや、事務所に女性を積極的に招いたことも大きいのかも。女性がいないと女性は入りにくいし男性も集まりませんから(笑)」  結果、71人中3位で当選。新人にして大快挙だ。ちなみに、23区の議員は「職業議員が可能」と言われているが、実態はどうか。 「私の場合、報酬の約62万円はほぼ残りません。額面が多い分、税金や保険は最高額だし議員年金は月10万円以上引かれます。事務所維持費やポスター代などの持ち出し、他議員の選挙応援や人づきあい。頑張れば頑張るほど財布もすり減る点では、他の自治体の地方議員と同じですよ」  それでも議員としてやりたいという思いがないと続かないのだ。
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ヘルパーの資格を持った中塚議員ならではのチラシ。得意分野や打ち出したい政策をアピール中塚さちよ氏(35)
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世田谷区議会議員(1期目)。大学院時代から介護福祉やボランティア活動を。ヘルパーやシンクタンク研究員を経て、現職に。選挙活動とその準備にかかった費用は200万円。http://www.nakatsukasachiyo.com ― 実は楽勝![市・区議会議員]当選ガイド【3】 ―
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