2011年[使える手帳]最新トレンド【その1】
いよいよ今年も残すところ1か月を切り、師走をバタバタ過ごしている人も多いはず。次の年を迎えるために忘れてはならないのが手帳の準備だが、まだできていない人も実は多いのでは? 2011年の手帳事情を追った!!
愛され続ける紙の手帳。なぜ今、あえてアナログなのか?
“紙に書く”という直球でアナログな手帳が、年間の国内生産量で1億冊を超えており、今なお右肩上がりの堅調な売り上げを記録しているという。
スマートフォンやGoogleカレンダーなど携帯電話でもスケジュール管理が容易になってきている今、なぜ手書きの手帳なのか?
手帳コンサルタントである舘神龍彦氏はこう分析する。
「経費削減の一環で社員手帳を廃止する企業が増え、手帳は会社から配られるものから、文具店の店頭で購入するものになりました。有名人プロデュースの手帳の存在も功を奏し、今の手帳ブームに繋がっているんです」
しかも、以前より目にする機会が減った感もある社員手帳も衰退しているわけではないという。
「派遣社員や契約社員を抱える企業では、正規雇用でない従業員の帰属意識も高める目的で、社是などを記載した社員手帳を改めて支給する動きも出てきていますね」
舘神氏が言うように、現在は有名人プロデュースの手帳も活況。最近では時間管理術分野のビジネス書を手掛けている勝間和代氏、小山龍介氏のほか、高田純次氏や高学歴お笑いコンビ・ロザンが手掛けた手帳まで登場、ラインナップは年々多彩に。さらに増えているのは参入数だけではない。
「例えば佐々木かをり氏(イー・ウーマン社長)の『アクションプランナー』の新作では、従来より小さいサイズのタイプも登場するなど、ブランドとして定着したものが、バリエーション展開しだしている。同じく関連商品を出している『ほぼ日』は、もはやひとつの定番と呼んでも差し支えないでしょう」
また、今年10月に発売された『日経ビジネスアソシエ』では何と70ページにも及ぶ手帳術特集が組まれるなど、ビジネス系雑誌ではこの手はすでに定番化。「かなり部数が見込めるドル箱特集になっている」(舘神氏)とのことだ。もちろん雑誌だけでなく、『手帳は2冊持ちなさい』、『頭のいい人がしているアイディア実行手帳術』といった手帳の選び方、使い方を指南する書籍も次々と登場。手帳は今、かつてないブーム真っ只中なのだ。
書店では大々的にコーナー展開
手帳術関連書籍は続々登場。また野口悠紀雄氏発案で人気の
『「超」整理手帳』と『ポスタルコ』がコラボレートするなど、
人気ブランドとのコラボ系手帳が多いのも今年の特徴
「ほぼ日」は関連グッズも多数
糸井重里氏プロデュースの『ほぼ日手帳』は、
35万部の売り上げを誇り、ガイドブックが出るほどの人気。
また、今年はビジネス版『ほぼ日手帳2011年版WEEKS』も発売
【舘神龍彦氏】
“手帳王子”の異名を持つ手帳コンサルタント。
『手帳進化論』(PHPビジネス新書)、
『システム手帳の極意』(技術評論社)など著書多数
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