『リストラ』の正しい意味、分かりますか?
―[カタカナ語(恥)勘違い辞典]―
[ビジネス&社会]編 (1)
◆アウトソーシング
さすがビジネス最前線で働くサラリーマン&OLは、ほぼ全員が正解。ちなみに意味は「外部委託、外注」だ。ギャルは言葉自体を知らない人ばかりで、意味を推測してもらうと「歌が下手ってこと。ソー=歌う、アウト=ダメという意味?」(16歳・高校生)、「周りにソースをかける、という言葉の現在進行形」(16歳・高校生)など、なかなかたくましい想像力。「送信したらアウト!という意味」(18歳・高校生)って、大喜利なら座布団3枚モノなのにねぇ。
お年寄りに目を向けると「ソーシングは裁縫、アウトは外という意味だから、キャンプとかで使うアウトドア裁縫セットかしら」(67歳・女)てな、「ソーイング」と混同した誤答が目につく。さらに「海外の会社の名前」(70歳・女)、「不要品回収みたいな意味」(63歳・女)などと続き、果ては「戦闘機の名前」(68歳・男)までも。ま、強そうな響きだけどね。
◆リストラ
リスは社員で、トラは会社。いわば弱肉強食の経済用語だね
(66歳・男)
ビジネス用語としては、組織の再編、再構築を指すこの言葉。
「クビ切り=人員整理はリストラの一要素でしかない」(40歳・男・建設)など、サラリーマンやOLは正解するだけでなく、解説を加えてくれるケース多数。一方、ギャルで目につくのが「会社を辞めさせられること。リスとトラの力関係を表現。強いトラがリスを切る」(17歳・高校生)てな”自然界の掟”から連想した回答。「リスク&トラップの略。危険な罠にはまってクビになる」(19歳・飲食店員)、「歴史上、初めてクビにされた人の名前がリストラだった」(19歳・大学生)など”解雇”の意味にとらえてる人が大半だ。
お年寄りも同様で「倒産を防ぐために従業員を減らすこと。えっ、これって略語? リストランテとか、そんな言葉?」(66歳・女)みたいな回答多し。「リスは社員で、トラは会社。いわば弱肉強食の経済用語だね」(66歳・男)ってジイちゃん、ギャルと同レベル……。
◆ハイブリッド
正しくは「異種混合、異種交配」といった意味で、流行のハイブリッドカーは、電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせたクルマのこと。だから「ハイクラスのクルマ、つまりは高級車」(67歳・女)てな認識は誤りなのだが、世代を問わず「ハイは『高い』という意味」(60歳・女)という勘違いが多かった。で、「ブリッドは『環境』。合わせて『環境保護効果が高い』ということね」(同)程度ならまだしも、「テンション高いってこと」(16歳・高校生)、「イケイケみたいな意味」(16歳・高校生)てなギャルたちの回答は、さすがに雑すぎっ! でも「ウチの近所のラブホの名前。交わる、みたいな意味でしょ」(18歳・高校生)は、当たらずといえども遠からず!?
ということで、そちらのOLさん、ここらでビシッと正解を。
「いろいろな技術を結集した、スゴイ技術。ハイは『高い』で、ブリッドは……ブレンド、みたいな意味。違う?」(25歳・女・通信)
うん、チト違います……。
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