ソニー復活の鍵は「プラットフォーム」にあり!

シャープは今期2500億円の大赤字の見通しで、5000人ものリストラを行うと発表した。日本の大手家電メーカーは軒並み厳しい経営が続く一方、アップルは時価総額が6235億ドルを超え、史上最高額を記録したという

⇒【前編】はこちら http://nikkan-spa.jp/282026

◆アップル独り勝ちで、日本の家電メーカーは全滅。金融会社ソニーは復活するか?【後編】
(人気ブログ「金融日記」管理人 藤沢数希氏)

 毎年10億円近くの給料をもらい、会社の業績をどんどん傾けたハワード・ストリンガー氏(70歳)が今年2月にソニーの経営の一線から退き、代わってCEOに就任したのが、平井一夫氏(51歳)である。帰国子女で身長180cmのイケメン社長だ。平井氏はソニー・コンピュータエンタテインメントの北米法人で、プレイステーション事業などを率いてきた。報酬は1億円程度で、ストリンガーよりはるかに低いようだ。

ソニー 平井氏によれば、ソニーの音楽・映画サービスを全製品で視聴可能にする共通ユーザーインターフェースを開発している、という。アップルを超えるプラットフォームができれば、確かにソニーはアップルと対等に戦える企業になるかもしれないが、言うは易し行うは難し、である。アップルは実はiPhoneとMacという、たった2つのプロダクトしかないのだ。それでも統合された完成度の高いプラットフォームを作り上げるのは難しいのである。果たしてソニーにできるのか。

 プレイステーションには、膨大な数のゲーム資産がある。バラバラになっているプレイステーション、スマートフォン、タブレットPCが、一つのソニーのプラットフォームに統合され、シームレスにインターネットに繫がるときがきたら、そのときこそソニーの復活の日かもしれない。それまでは金融業で食い繫ぐしかないだろう。

【今週の数字】
アップルの時価総額
50兆円
8月20日、アップルの時価総額が6235億ドルを超え、’99年のマイクロソフトの記録を更新し、史上最高額になった。一方、日本の家電メーカーでは、ソニーが9333億円の1兆円割れと厳しい(23日時点)

【藤沢数希氏】
欧米の研究機関にて計算科学、理論物理学の分野で博士号を取得。その後、外資系投資銀行に転身。主宰するブログ「金融日記」は月間100万PV、ツイッターのフォロワーは6万人に及ぶ。最新刊『「反原発」の不都合な真実』(新潮新書)が発売中

― アップル独り勝ちで、日本の家電メーカーは全滅【2】 ―

「反原発」の不都合な真実

『反原発』を冷静に論ずる

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