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大幅な割引率は誇張だ!ネットクーポンにブチギレ

正月早々、日本中を驚きと失笑の渦に巻き込んだ「グルーポンおせち騒動」。急成長するネットサービスの”負の部分”が明らかになったが、これは氷山の一角。ここにネットに怒れる人々が勇気ある告白をし、問題をあぶり出す! 【怒FILE 1】大幅な割引率は誇張だ! 得したことは一度もない!!  数々のメディアに執筆し、ネットビジネスやフラッシュマーケティングに詳しいライターの長野光一氏(仮名・36歳)。その手のビジネスに関する”エキスパート”でもある氏も、今話題のクーポン共同購入サイトで”被害”に遭ったことがあるそうだ。匿名を条件にその”被害”の様子を語ってくれた。  氏は昨年8月頃からこれまでに40回ほどクーポンを利用。クーポンはどれも平均4000円で、計16万円も費やした。 「40回を勝敗で分けると、0勝28分け12敗。ただ、28の引き分けだって”これくらいなら許せるかな”程度の引き分け。12敗の店に限っては、その”大胆すぎる割引額”にハッキリ言って不満が爆発しています!」  氏が利用しているのは、大半が飲食店のクーポン。最近腹が立ったのは、8000円の焼き肉が、”7割引き以上の2000円で食べられる”と謳うクーポンを利用したときのことだとか。 「味は悪くはなかったのですが、最後まで何か腑に落ちない気分だった。で、食べ終わった後に通常のメニューを見せてもらったんです。そして食べたものの値段を足していったら、全然8000円に満たない。それなのに店員が『お得でしょ』みたいなドヤ顔をしてくるんですよ! 僕も雑誌などで多少顔が割れてきているので、その場で店に文句を言えないのも不満でしたね!」  クーポンを利用し、珍しいフィリピン料理を食べに行ったことも。「そもそもうまいのかまずいのか、基本の味がわからない料理なので、食べてもいまいち納得いきませんでした。確かに、クーポンサイトはこういった普段行かない店に足を運ばせることには成功していますが、それを知っていながらまんまとハマってしまった自分に腹が立つんです!」  マッサージなど飲食店以外でも数回利用したという氏だが、「あんなもの、もともと値段があってないようなもの。割引前の金額分の満足感が得られたことは一度もありませんよ!」と手厳しい。  さらにこうしたクーポンは利用時に制約が多いことにもご立腹だ。 「平日何時以降しかダメ、混雑時はダメ、利用期間が異常に短かったりとなにかと制約が多い。こちらが客なのにそこまで利用が制限されてしまうとは、これこそ注文の多い料理店ですよ! 煽られて買ったのに結局使えないクーポンも出ているんじゃないですか」 買わなきゃ損した気に。煽り商法にも問題が!  グルーポンのおせち騒動のような、明らかに粗悪な接客や商品に当たったことはないが、氏はあくまでも「元の金額設定に問題がある」と指摘する。 「値段は販売する側が自由につけていいのですが、その割引率があまりにも大袈裟です。50%は当たり前、中には70~80%もザラですから」  さらに、クーポンの売り方にも大きな問題があるとも。 「サイトやツイッターで、『あと5分で終了!』『限定100個!』などと煽る販売方法はもってのほか。必要なクーポンでなくても、買わないとなんだか損した気になりますからね。ある意味、私たちは『クーポンだからお得!』という集団催眠にかけられているのです!」  市場調査のためこれからもクーポンの利用は続けると言う氏だが、期待を込めてこう語る。 「今まではそんなに普及していなかったこともあってか、運営サイトの管理態勢もなってなかったのです。今回のおせち騒動で世間の監視の目が厳しくなりました。サイト側がきちんと加盟店を審査し、監視するようになれば、ヘンな店や適当な加盟店は減るのではないかと期待をしています」 【グルーポンほか】
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おせち騒動で話題となったグルーポンをはじめ、KAUPON、piku、ポンパレなど計4サイトを利用。氏によると「サービスや売り方はどこも似たり寄ったりで、今のところ大きな差異はありません」とのこと ― グルーポンだけじゃない![ネットにブチギレ野郎]全員集合!!【1】 ―
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