火遊びが友達に筒抜け!? facebookで離婚問題に発展
― facebook(驚)恋愛活用ガイド(13) ―
火遊びのつもりが友達に筒抜け!?
ご用心! 最強ツールの落とし穴
「FBのおかげで、恋愛の”最初のハードル”は確かに低くなるかもしれませんね。携帯メールを聞くのは勇気がいりますが、FBでは名前さえ知っていれば、フレンド申請ができます。そこでスルーされたら潔く諦めればいいし、『まずはお友達から』ってことになればラッキーですよね。でもその分、気をつけるべきことも山ほどあります」と警笛を鳴らすのは、’07年からNYUに留学し、アメリカのFB旋風を目の当たりにした山脇伸介氏だ。
「例えばある日、上司からフレンド申請が来たら、受けるしかないですよね? 以後は、気を使って書き込まなきゃならなくなる。風邪で休んだはずがゴルフ場にいる、なんて許されないわけですよ。FBを始めることを“第一の開国”として、僕はこれを“第二の開国”と呼んでいます。さらに友人は“第三の開国”に遭っていました。あろうことか奥さんと彼の同僚がフレンドになってしまったのです。今まで家に『出張!』と嘘をついて遊んでいたのに、もうFBに書き込むことができない(苦笑)。つまりFBを通してどんどん繋がりが広がる一方、言えないことも増えていくんです」
FBでは実名で利用している人がほとんどである以上、自分の周囲の人と”繋がらざるを得ない”状況が生まれるわけだ。「FBでは、自分が写っている写真を友達がアップして、タグをつける機能があります。もし、内緒で会っていた女のコが2ショット写真をアップして、自分にタグをつけた場合、自分の友達全員に公開されてしまう可能性がある。その中に恋人や配偶者がいたら悲劇です(笑)」
海外では、既婚者がプロフィールの「交際ステータス」を独身に設定し、それを配偶者に咎められて離婚問題に発展したり、さらには殺人事件も起きているというから笑い事ではない。
「匿名の誰かに中傷を受けるよりも、『実名』で『リアル』な存在を怒らせるほうが本当は数倍も怖いこと。FBでは、今まで以上に情報の自己管理が求められます。僕の妻もこれを見るかもしれないので……(苦笑)」
【山脇伸介氏】
在京テレビ局に勤務。ニューヨーク大学大学院に留学したときの経験をもとに、
『Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム』(ソフトバンク新書)を上梓
取材・文・撮影/中野一気(中野エディット)
取材・文/朝井麻由美
加藤カジカ 竹内一晴 吉岡 俊
イラスト/サダ
『Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム (ソフトバンク新書)』 2011年は、日本の『フェイスブック元年』となる!? |
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