聞き手をイラッとさせる「話し方」ワースト5
外見よりも中身と人は言う。しかし、飛び抜けた才能も爽やかな性格も、円滑な人間関係があってこそ認められるもの。結局、人の中身は普段のトークで決まるのではなかろうか。人から好かれる第一歩は、実は話し方にあるのかもしれない。
◆思わずイラッとしてしまうムカツク“あの人”の話し方
本誌編集部が新橋駅前のサラリーマンに「あなたが嫌いな話し方は?」と尋ねた結果がこちら、次のランキングだ。
【イラッとする話し方ランキング】
1位:上から目線
2位:自慢話や武勇伝
3位:自分の話ばかりする
4位:話が長い
5位:否定ばかりする
「子供の学校の話になると、『世間的には、子供のためを思ったら私立に入れるのが当たり前だろ』と語りだす、中高一貫校出身の上司。イラッとしますね」(男性・35歳・証券)
傍観者的な立ち位置を装いながらの、上から目線。嫌われても仕方なかろう。心理学者の齊藤勇氏に話を聞いた。
「アドバイスという行為自体が、上から目線がなければ成立しないんですよ。他人より優位に立ちたい気持ちは誰でも持っていますから、それを侵す人は嫌われます」
さらに、上から目線トークと同様に武勇伝系も禁物だ。
「高校時代はケンカしたとか、有名企業の取締役が高校の同級生だとか、そんな話をされても困る」(男性・34歳・建設)
この手の言動は、齊藤氏によれば心理学の用語として「自己拡大」と言われ、これが度を過ぎると、必然的に「自分の話ばかりする」や「話が長い」という方向へ繫がっていく。また、ランキング5位「否定ばかりする」というのも、実は前4者と同じ心理構造なんだとか。
「あそこのラーメン屋うまいよね~って話をすると、必ず『あそこはうまくないよ』って言いだすヤツ」(29歳・男性・建築)
後ろ向きでネガティブな人間像が浮かぶが、齋藤氏によれば、
「心理学的には『下方比較』と言いますが、自分より下の相手を見つけて、それを否定することで、自分を大きく見せる。上から目線の変種と言えますね」
とかく嫌なヤツが多い世の中だが、果たしてあなた自身は大丈夫だろうか。そこで、SPA!では嫌われ者のトーク事例を集めてみた。思い当たる節があれば、ぜひ改善に取り組んでほしい。
⇒確実に嫌われる「自己中トーク」NG集
https://nikkan-spa.jp/312782 【齊藤 勇氏】 心理学者。現在は立正大学心理学部長。数多くのテレビ番組に出演。『好きと嫌いの心理トリック』(三笠書房)など、これまでに出した著書は200冊を超える イラスト/ヒラマツオ ― 徹底解剖[なぜか嫌われる人の言動]NG大全【1】 ―
https://nikkan-spa.jp/312782 【齊藤 勇氏】 心理学者。現在は立正大学心理学部長。数多くのテレビ番組に出演。『好きと嫌いの心理トリック』(三笠書房)など、これまでに出した著書は200冊を超える イラスト/ヒラマツオ ― 徹底解剖[なぜか嫌われる人の言動]NG大全【1】 ―
『好きと嫌いの心理トリック』 相手の隠された本心を読むテクニックを網羅 |
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