雑学

【アイドル先物買い】タイ演歌界のアイドル化がアツい

 このところタイ発のアイドルは日本でも話題になっているが、いまのタイ芸能界のトレンドは、しばしば「タイ演歌」と訳される、「ルークトゥン」という分野における急速なビジュアル化だ。

 その最右翼は、一時期日本のテレビでも取り上げられたことのある、美少女ムエタイの元チャンピオン、カテーちゃん。16歳で歌手デビューを果たし、25歳の現在でもタイ演歌アイドルのトップを走る。彼女の出現がタイ演歌界を変えたとの見方もあるほどの活躍ぶり。

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http://www.youtube.com/watch?v=02PPhRMKL3w
 現在ではカテーちゃんに続こうと多くのアイドル系演歌歌手が台頭している。

 中でもダントツの人気を誇るのは、タイ演歌界では以前はまず見ることのなかった3人グループのブルーベリー。薄っすらと田舎臭さを醸しながら、それでいて今時の女の子という感じ。つまりは親しみのある美人といった3人が、コミカルかつセクシーなMVとステージで男性諸氏を魅了する。

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http://www.youtube.com/watch?v=QDBP7Ov0nIw
 また、2012年後半にはイム・スティダーという18歳の女のコがデビューした。彼女は、派手さはないものの、小さいときからさまざまなステージを経験し、コンテストでも上位に入る実力派。いわゆる正統的清純派アイドルとして登場した。

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 タイの演歌歌手と多くの交流を持つライター、そむちゃい吉田氏にタイ演歌界のアイドル化について聞いた。

「旧来、この業界は実力重視です。もともと、タイのポップス歌手はハーフや裕福な子息が多く、西洋的なんです。一方、ルークトゥン歌手は不遇な環境で育ち人一倍の努力と忍耐力、苦労を積み重ねてきています。歌に対するこだわりや姿勢という点では日本の演歌に共通するものがあります。ブルーベリーやカテーのようなアップテンポの曲は、従来のルークトゥン歌手にはできないだろうし、ビジュアル化は時代の流れに業界が対応しているのだと思いますが、歌唱力もなければやっていけない厳しい世界なんです」

 旧来のルークトゥンとは一味違う曲調だが、かといって西洋的なポップスとも違う。この構図、どこかで見たような……。

「ルークトゥンとは日本のジャンルで言うところの“歌謡曲”なんです。昭和40~50年代の、まだJ-POPというジャンルがなかったころの歌謡曲に似ているんです」

 このようなアイドル化の流れを受けて、タイの若者の視線が「ルークトゥン」に振り返りつつある。とはいえ、いまだタイ演歌のアイドル界は黎明期。そむちゃい氏を始め、続々と増えつつある日本人のおじさまファンたちは日々バンコクのコンサート情報を聞きつけては足繁く通っている。そして、特筆すべきは、まだ彼女たちも、そして彼女たちを追っかけるファン自体も珍しい存在なので、歌手が日本人ファンを憶えてくれて、食事に誘ってくれたりするのだそうだ。

 アイドルとプライベートまで繋がることができなくもないとは、なんとも夢がある話ではないか!

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<取材・文:高田胤臣  取材協力・写真提供:そむちゃい吉田(ブログ「ルークトゥン・タイランド)>




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