ドアを開け放ちケツ丸出しで寝ている住人も…混沌とする黄金町
―[真夏の[激ヤバ地帯]潜入6連発]―

ネオンが煌びやかな「ちょんの間」時代の黄金町の様子(写真提供・『俺の旅』編集部/ミリオン出版)
約250軒もの元ちょんの間の店舗にはアトリエも散見できるが、圧倒的に目立つのは空き店舗やレンタルルームだ。こうしたレンタルルームは「生活保護受給詐欺や貧困ビジネスの温床になっている」(前出の記者)という。住居周辺を歩いてみると、ドアを開けっ放しにして住人がケツ丸出しで寝ている部屋もあり、なんとも言えない空間が広がる。
「ちょんの間の店舗はそれぞれ地権者が異なっていて、権利関係も複雑。地権者まで辿り着くのすら困難で、多くは売春の復活を願っているので、アトリエへの転用がなかなか進まないんです」(同)
ちょんの間だった頃は1店舗で月に数百万円の売り上げがあった。暴力団も売春の復活を虎視眈々と狙っており、最近まで若い衆を町に常駐させていたという。
また、行政側が売春復活を防ごうと、アーティストの作品に制約をかけていることも不評をかっている。アトリエを構えるあるアーティストは、「売春を連想させる作品や、ピンク色を使っちゃダメとかいろいろうるさい」と話す。
また、長年この界隈に暮らす住民は次のように語った。
「市主導の町おこしだから補助金漬けだし、最終的には商業地として再開発の噂もあるんです。元ちょんの間だとテナントも嫌がるけど、アートな場所ならそうじゃない。町の活性化よりもちょんの間だった過去をなかったことにしたいだけなんじゃないかな」
ある意味、ちょんの間時代よりもさらに混沌とした空間が、黄金町にできつつあるようだ。
―[真夏の[激ヤバ地帯]潜入6連発]―
|
|
『消えた横浜娼婦たち 港のマリーの時代を巡って』 東京からもっとも近い異境
|
【関連キーワードから記事を探す】
「なぜアダルトグッズは変なカタチなのか」デザイナー×妄想発明家が変態トーク
今どき、ものづくり工場で急成長。氷河期世代の社長がアートを事業にできたわけ
<マンガ>“悪夢と陰茎”「小野寺ずるのド腐れ漫画帝国 in SPA!」~第六十四夜~
<マンガ>“ヌードモデルとおばさま”「小野寺ずるのド腐れ漫画帝国 in SPA!」~第六十三夜~
5200万円分の絵を売った男が語るNFTアート。1か月前までは無名だった





