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[嫁&ダンナの実家]は秘境探検と思って楽しもう

年末年始を嫁やダンナの実家で過ごした人も多いはず。「所変われば品変わる」「郷に入っては郷に従え」なんて申しますが、やっぱり「えっ、何でそうなの?」と思うことってありますよね。そんな相方の実家でのカルチャーショック体験についてコラムニストの石原壮一郎氏に聞いた

◆いっそ相手の実家=外国と考えて、秘境探検感覚で楽しんでみては?

石原壮一郎氏

石原壮一郎氏

 私の体験で言えば、妻の実家の“とりあえず冷凍する”習慣に違和感がありました。新婚当初、海に近い私の実家から新鮮なブリが送られてきたので、妻の実家に持っていったんです。そしたらいきなり冷凍庫へ……。もちろん悪気はないのですが、こちらとしては「せっかくのおいしい魚をなぜ!?」との思い。妻には話したけれど、冷凍した張本人の義母には今も言えてません(笑)。

 風習や生活習慣の違いは指摘しづらいものですが、なかにはどうしても受け入れ難いこともあるかもしれません。その場合は配偶者を通じて伝えるのがベストですが、「キミの実家、居心地いいね」「お義母さんて気が利くよね」など2~3ホメてから、「そういえば」と本題を言うようにしたいものです。ただ、十分に気を遣ったにもかかわらず、「アレ、嫌だってさ」なんてストレートに伝えられてしまう危険性も。そのときは「あ、いやいや、ちょっと意外だったかなって感じで」と素直に動揺を口にすれば、悪気のないことは伝わります。必要とあらばみっともなくうろたえるのも大人の対応です。

 とはいえ、食文化でも生活習慣でも家庭ごとに違うのは当たり前。些細な違いなら逆に面白がれればいいんですけどね。国際結婚なら「しょうがない」と思えても、同じ国同士だとわかり合えてるという前提があるので気になってしまう。いっそ相手の実家は外国と考えて、秘境を探検する感覚で訪れてみると意外と楽しめるのでは? 一人一人が草の根外交官になったつもりで、文化や習慣、価値観の違いを乗り越える。そういう心構えが世界平和につながると思います。いわば、正月の帰省は世界を平和にするための第一歩と言えるかもしれません(笑)。

【石原壮一郎氏】
コラムニスト。最新刊『職場の理不尽 めげないヒント45』(岸良裕司氏と共著/新潮新書)。「伊勢うどん友の会」を主宰、その魅力を布教中

取材・文/石島律子 漆原直行 昌谷大介(A4studio)取材協力/アイオイクス
― [嫁&ダンナの実家]カルチャーショック体験集【8】 ―

職場の理不尽 めげないヒント45

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