【第48回・駅弁大会】新・3大「お酒付き駅弁」でいい旅夢気分
連日盛況が続く、日本一の駅弁大会「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」。記者も連日開店と同時に入店し、各地の美味しい駅弁を血眼で探している。
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◆薩摩料理を本格焼酎で楽しむ
続いては「酔 旅情弁当」(鹿児島県 九州新幹線/鹿児島中央駅 1,200円)。こちらは本格芋焼酎「石の蔵」が付いている。さすが飲兵衛の国・鹿児島。300ml瓶が1本付くとは太っ腹だ。この「石の蔵」、樫樽で熟成された原酒を霧島系の天然水であらかじめ割り、17度のアルコール度数にまで下げ、そのまま飲めるようになっている。フタを開けるとふわっとバニラのような芳醇な香りが鼻に抜ける。これに合わせるアテ(おかず)は二段重ねのお重。鹿児島名産のさつま揚げ、黒豚の炭火焼、きびなごの甘酢あんかけなどしっかりとした味つけの薩摩料理が、濃厚な焼酎にマッチしている。備え付けのおしながきには、里芋田楽、芋レモン煮、とりのから揚げ、まぐろの角煮、辛子明太子、玉子焼き、青高菜・ゴマ梅・ごぼう鶏肉炊き込みご飯が。おしながきを見ながら酒を頂くのも実に楽しい。じっくりと味わいながら、青高菜のおむすびを頬張ると、焼酎が無くなっていた……。
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◆芳醇なステーキを濃厚な甲州ワインで
ラストは洋風の「甲州ワインランチ」(山梨県 中央本線/小淵沢駅 2,000円)。小淵沢駅で受注販売されている通常バージョンは白ワインの「甲斐のしずく」が付いているが、今回は赤ワインバージョン(180ml)。ミニワイングラスが付属するのがオシャレだ。フタを開けるとこちらもお品書きが。甲州ワインのサイコロステーキ、あわびの煮貝押し寿司、紅鱒の押し寿司、ワイン色した古代米の細巻き寿司、スパニッシュオムレツ、レーズンレパン、そしてスイートピクルスと豪華。まずは甲州ビールのステーキを。冷めてはいるが柔らかく、旨味がしっかりしたお肉を、ミディアムボディの赤ワインで流す。合間に頂く、大根や人参、蓮根、カリフラワーなどの根菜の歯ざわりのいいピクルスがワインをさらに進ませる。オムレツもワインに負けない濃厚な味。鱒寿司はレモン味でさっぱり食べさせる。レーズンバターが入ったフランスパンで最後の1滴まで飲み干した。
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上記の弁当はいずれも人気商品につき、売り切れ必至。そして、頂けば腹回りも機嫌も大いに上向く逸品だ。ぜひ、つかの間の「旅情」に浸ってほしい!
【第48回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月10日(木)~22日(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※16日(水)・22日(火)は午後5時閉場
http://www.keionet.com
<取材・文・撮影=駅弁記者(参加=6年連続11回目)>
そんななか、購入をちょっとためらっている駅弁がある。それは「お酒付き駅弁」だ。記者にとって、旅と駅弁に酒はつきもの、旅先の車内でちょっと一杯は格別だ。しかし、駅弁大会期間中は旅にも出ず、自宅で駅弁を食べる日々。さすがに昼日中から酔っ払うのは気が引けた。
しかし……今回この「お酒付き駅弁」が3つも出品されていると知り、居てもたってもいられなくなった記者。今回は会場で買える「新・3大お酒付き駅弁」をご紹介したい。
◆島根の地酒がなんと2本も!
まずは「出雲神話街道 ごきげん弁当」(島根県 山陰本線/松江駅 1,500円)だ。フタを開けるやいなや、大インパクトで迎えてくれるのは2本のミニ日本酒の瓶。出雲杜氏による本格手作り、甘口の「國暉」と辛口の「湖上の鶴」だ。弁当は宍道湖周辺の郷土料理、しじみの時雨煮、うなぎの蒲焼き、紅ズワイガニの酢の物、あまさぎの佃煮、といった日本酒にピッタリのラインナップ。甘口の「國暉」をチビチビやりながらしじみの佃煮を口に放り込み、うなぎの蒲焼を辛口の「湖上の鶴」で流す。俵型のご飯、そして口直しの粕漬けが飲兵衛にはなんとも嬉しい心遣い。あっという間に2本(100ml×2)を空けてしまった。
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