恋愛・結婚

イケメンより“改造の余地がある”非モテの方が需要がある!?

草食系男子だの肉食系女子だのと、男女のパワーバランスも劇的な変化を遂げ、「黙って俺についてこい!」なんて大口はもはや叩けないシビアな時代。巷では、“俺色”ならぬ“彼女色”に染められた男たちが急増している。それにしても、女性はなぜ、ここまで男性を改造したがるものなのか。精神科医の春日武彦氏にその心理を聞いた。

「もともと女性には“育てたい””自分の思いどおりになってほしい”という欲がありますが、これまでは子育てなどに投じられていました。最近では多様化して、ペットにも同じように愛情を注ぐ人も増え、好き放題着せ替えたりするようになった。その対象が男性にも向くようになったのでしょうね」

ペットと同格……という、寂しさはさておき、これはある意味では、女性の現実的な部分だと言う。

「憧れの芸能人とは到底付き合えないことをわかっているんです。だったら彼氏なり旦那を自分好みにしてやろう、具現化しようと考える。それに男性がすぐ応えてくれたら非常に都合がいいですよね」

とはいえ、春日氏は「男性側もまんざらじゃないはず」と指摘する。

「女装に近いんじゃないかな。男性なら誰しもやってみたいという願望はあるはず。だけど、自主的にはできない。そこで、女性の後押しで実現。普段はできないファッションをしてくれと言われたら、断る理由はほとんどないでしょう」

中には断る男性もいるが、素直な姿勢こそ女性を喜ばすのだ。

「最近ではイケメンのほうが不利かもしれません。意外性がないので育てがいがない。むしろプロデュースしがいのある非モテのほうが需要が出るでしょう。恋愛格差が徐々に埋まりつつあるようです」

非モテ諸君には朗報である。

春日武彦氏
【春日武彦氏】
精神科医。作家としても多くの著書も手掛けている。近著に『つまらない人生入門・鬱屈大全』(アスペクト)

― 彼女&嫁に[改造された男]大集合【8】 ―

取材・文/宮下浩純 藤村はるな 上野 智(ミドルマン) 港乃ヨーコ 加藤カジカ 小野麻衣子(本誌)
取材/ヒロタシンイチロヲ 高島昌俊 大場真代  撮影/水野嘉之

つまらない人生入門・鬱屈大全

ネガティブゆえに愛おしい人間の業




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