ネットでの旅行予約で「ハズレ」を掴まないテク
―[「ハズレ」を掴まない技術]―
◆旅の目的に合った代理店選びと安さのカラクリを知る
旅行はビッグイベントだ。だが、そんなせっかくの旅行がハズレだったときの精神的ショックは計り知れない。大手旅行代理店の山下大輔さん(仮名・38歳)に代理店の選び方を聞いた。
「楽天やじゃらんみたいなネット代理店は信用、信頼の尺度がクチコミとレビューだけ。そのため、代理店はお客の声をものすごく気にしてますし、ホテルや観光地もネット代理店経由のお客の増加によってネット代理店に期待が増しています。だからホテルもネット代理店経由のお客にいい部屋を用意することもあります」
また、代理店は旅の目的に合わせて選ぶことが大事だと言う。
「家族旅行なのにドミトリーに宿泊させられたことがあると、愚痴をこぼされた方がいましたが、そもそもその代理店はバックパッカー向けとして有名な業者。旅行の目的と異なる代理店を選ぶと地獄を見ることになります」
また「超格安!」や「盛りだくさん!」といったキャッチフレーズは目を引くが、こうした格安ツアーの裏側はどうなっているのだろうか。観光ジャーナリストの千葉千枝子さんに話を聞いた。
「極端に安いアジアツアーは雨期だったり、3日で何か国みたいなツアーは移動が厳しく食事が粗末だったりすることもあります」
安さには、それなりのワケがあるのだ。
「格安ツアーすべてがハズレではありません。現地のホテルや土産物屋と提携することで安くなっているので、具体的な行程や内容を確認することが大事です。また、集客やノルマのために定員や期間限定で、値段を下げているケースもあります」
では、ホテルや宿を選ぶときはどこを見ればいいのだろうか。老舗ホテルに勤める森田尚さん(仮名・34歳)によると、写真はあくまでイメージなので、ネットでハズレを見抜くのは難しいという。
「泊まる前にお茶とかランチで軽く入ってみること。あとはドアマンの姿勢。格式あるホテルでは『ホテルマンは常に見られている存在』という教育が徹底されてます」
暑くても寒くてもじっと客を待つ仕事だけに、気が抜けると本性が露わになるのかもしれない。
プロの意見で共通したのは「安い=悪い」ではないということ。値段の理由を担当者に確認すれば、ハズレを掴むどころか大当たりを引くこともできるはずだ。
◆旅行やホテルでハズレを掴まないために
1.ぼかしたり、光を飛ばしすぎの写真を多用するHPは危険!
2.ホテルの改築年、部屋の平米数は要チェック
3.免税店に行くのを拒否したら別料金を請求されるか否かを聞く
4.行程表を見て、行くお店を下調べしておくこと
5.宿泊施設の周辺地図は要確認。グーグルアースを活用すべし!
【千葉千枝子氏】
観光ジャーナリスト。JTB勤務を経て横浜商科大学などで観光学講師を務める。著書に『観光ビジネスの新潮流』(学芸出版社)、『JTB 旅をみがく現場力』(東洋経済新報社)など
イラスト/石井匡人
― 「ハズレ」を掴まない技術【4】 ―
―[「ハズレ」を掴まない技術]―
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『観光ビジネスの新潮流』 観光資源の多様化、販売流通の革新がもたらした成長市場を検証する。
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