デジタル

LINE Phone登場はあるのか?

田口和裕氏

田口和裕氏

 スタンプのヒット、そしてNHN Japan内のウェブサービス事業からLINE株式会社として独立し、飛ぶ鳥を落とす勢いのLINEだが、“LINEといえばショートメッセージ機能のアプリ”という初期のイメージとはずいぶん異なるアプリばかりが出てきている。これは“迷走”では? 「むしろ、一貫していますよ。LINEのメインユーザーは10~20代と、40~50代。それも、比較的ガジェットに不慣れな層をターゲットにしています。だから、新アプリはどれも共通して、かわいいキャラクターが出てきて、操作がワンタッチで簡単、使い方のヘルプも親切。特に、『LINE cafe』なんかは、mixiが廃れてから行き場を失った若い世代や、2chを見ないような中年で賑わっている印象ですね」  ソーシャルメディアに詳しいITライターの田口和裕氏はこう語るが、結局はよくあるアプリを緑色のアイコンにして“LINE”の冠をつけているだけのような……。 「要するにLINEは、スマホに並ぶアイコンを全部緑色にしたいんです。スマホアプリといえばLINE、というブランドを作ろうとしている。アップルに傾倒するユーザーが身の回りをすべてアップル製品で固めるように、LINEもすべてのアプリをLINEで固めるような高い忠誠心を誇るユーザーを増やそうとしています。それも、ガジェットに疎い層=アップル製品ファンではない層を狙ってきているでしょうね」  そして、今後登場しそうなLINE系アプリについて、田口氏はこう予想する。 「例えば、LINEメモ帳やLINEマップ、LINE検索エンジンなんかも出てくるかもしれません。もともとLINEの前身はライブドアですから、ノウハウは持っています。さらに、アプリの枠を超えて、“LINE Phone”を出してくる可能性もあるでしょう。携帯の背面にLINEのキャラクターが描いてあって、LINE Phone専用のスタンプが内蔵されているといった具合に」  LINEはとにかく開発が速いという。そう考えると、LINE Phoneはすでに水面下で着手していたりして……。 【田口和裕氏】 ITライター。Facebookページ「ソーシャルメディアニュースクリップ」を運営。SNSをはじめとしたネットサービス関連の著書多数 取材・文/朝井麻由美 ― LINE系ツールアプリの使い方【3】 ―
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