エンタメ

小林可夢偉の去就は? F1シーズンが間もなく開幕

日本F1ファン希望の星・小林可夢偉がいないシーズンが間もなく幕を開ける。混戦模様の今年F1を、全19戦現地取材のF1マルチジャーナリストの尾張正博氏とF1ライターの米家峰起氏が占う!

F1◆2013年 F1開幕直前予想対談

――去年、F1日本メディアのなかで全戦(20戦)取材に行かれたのは尾張さんと米家さんの2人だけだと聞きました。

尾張:いや、フォトグラファーの熱田護さんを含めて3人。

F1米家:ライターは僕ら2人だけ。

――日本人に限らず、世界的に見ても全戦取材するメディアは絶滅危惧種なんですよね?

尾張:そう、ガラケーと同じ(笑)。

米家:ガラパゴス・ライターと呼んでください(笑)。

――今年も当然全戦取材?

尾張:もちろん。

米家:シーズン途中で息絶えるかもしれないけど(笑)。

――今年はほとんどの主要通貨に対して円安が進んで、旅人にはツライ。

米家:円安とユーロ高のダブルパンチで大変ですよ。

尾張:輸出すればいいんですよ、原稿を(笑)。

――例えば、欧州行きの取材経費は去年に比べて3割増くらい?

米家:そうなるでしょうね。去年の段階で、これくらいの価格だったらOKと思って予約したホテルが、今だとちょっとキツくなってきている。円安がさらに進めば予約を取り直さなきゃいけなくなるかもしれない。

尾張:僕は去年の12月末までに欧州ラウンド全戦の航空券はユーロ建てで買い終わっているし、ホテルも事前決済だけど、キャンセル可能なサイトを通じて予約済みだから。

――さすがF1メディア界で「尾張トラベル」と異名をとるだけのことはありますね(笑)。

尾張:年末までに翌年の予約を完了するのは例年のことだから、自分のなかでは損得はないけれど、3割くらい節約できたことになるのかな。

――開幕までカウントダウンに入りましたが、残念至極なことに小林可夢偉がシートを失いました。(※経緯はコチラ http://nikkan-spa.jp/403543

尾張:日本人ドライバー不在のシーズンは、2003年以来10年ぶり。ただ、その年は最終戦日本GPに佐藤琢磨がBARホンダからスポット参戦した。だからもし今年、シーズンを通して日本人ドライバーが1レースも走らなければ、2001年以来12年ぶり。さらにドライバー、チーム、エンジン、タイヤという主要部門から日本人や日本の会社が姿を消すのは、ホンダが第2期F1活動を再開した1983年以前、今から31年前まで遡ることになります。

――異常事態ですね。可夢偉の去就ついては、いまだ何も発表がありませんが、どうなるんでしょう?

米家:フェラーリのテストドライバーとして契約済みだという話が聞こえてきているけど、交渉の持っていき方次第ではフォースインディアのリザーブドライバーとして金曜フリー走行を走るチャンスもあり得る、だけど本人は望まないでしょうね。

――WEC(FIA世界耐久選手権)に参戦中のイタリアのAFコルセ(フェラーリの準ワークスチーム)のテストに参加したという話は?

米家:おまけとしてWECに参戦することになっても、あくまでフェラーリのテストドライバーの契約ありきの話だと思う。

――可夢偉が今年のシートを獲得するために、去年の11月末から「KAMUI SUPPORT」という名でファンから集めた約1億8500万円の資金は、来年のためにプールされています。

尾張:可夢偉がフェラーリのテストドライバーになれたとしても、来年、トップチームのシートを獲得するのは容易なことじゃない。でも来年のためには、とにかくF1村にいることが必要最低条件。

米家:いったんF1から離れてしまえば、もう相手にしてもらえない。今のF1でいうテストドライバーやリザーブドライバーは、常にF1村のなかにいるための職ですから。

――落胆する日本のF1ファンには朗報もありました。ホンダのF1復帰(エンジン供給)に関する報道が相次ぐなか、鈴鹿サーキットが2014年から2018年までの日本GP開催に合意したと発表しました。最近は1年ずつ延長していたのに、今回は異例の5年契約。

米家:日本GPの早期契約延長は、ホンダのF1復帰と大いにリンクしているはず。マクラーレンにホンダの人が出入りしているとか、ホンダがダラーラ(イタリアのレーシングカー製造会社)に何らかのマシンを発注したとか、いろんな噂を総合すると、ホンダ社内で復帰に向けて何かしらの動きがあるのは間違いない。

――早くホンダF1エンジンの咆哮が聞きたいですね。

尾張:ただ、来年から復帰というのは時間がなさすぎ。

米家:それには、現時点ですでにチームとマシン開発を進めていなければならないし、ホンダの栃木研究所でエンジンの実機が回っていなければならない。まだそこまで開発が進んでいるとは考えにくいので、早くて2015年からじゃないですか。

⇒【後編】「F1開幕直前! 今年はタイヤ交換の回数は増える!?」に続く http://nikkan-spa.jp/403519

― 今年のF1は大接戦!?【1】 ―

ハッシュタグ




おすすめ記事