ゲーム内のモラルはプレイヤーに委ねられている――『ヴァルハラナイツ3』プロデューサー
―[はしもとよしふみ氏]―
ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【トップクリエイターの仕事場】
◆マーベラスAQL・はしもとよしふみ氏【後編】「夜の蝶」
⇒【前編】自分の限界を超えるとだんだん楽しくなってきたhttps://nikkan-spa.jp/444608 『ヴァルハラナイツ3』は当初、PSPで検討していたんですが、やはり次世代機で新しいRPGを作ろうということでPS Vitaに決まりました。大人っぽいテイストになったのは、Vitaユーザーの年齢層が高いのと、『1』を遊んだ中高生がさらに大人になっているという2つの理由から。作り手もそうですが、ユーザーも同じようなものをもう一回出されても面白くないだろうと。ユーザーの成長に合わせゲーム自体も成長するべきかなと思います。 注目は、歓楽街の「夜の蝶」ですかね。ただ、このシステムが先にあったわけではありません。『3』の舞台は、やさぐれた人間や悪人が集まる「監獄城」。そこで騙し合いをしたり、金儲けをしたりするうちに、きっとそのお金が城の中を巡るだろうと。だとしたら夜のお店もできるかもしれない。ケンカばかりでは経済は回らない。世界観を考えているうちに、自然と夜の蝶という存在も生まれました。 『3』の世界はモラルはゼロです。人助けなんてしなくてもいいし、逆にこんな状況だから愛は必要でしょと考えてもいい。モラルはプレイヤーに委ねられている。恐らく映画だったら、そのどちらかしか見せられないと思うんですよ。でもゲームなら、自分が行動したいようにできる。どんどんと歪んだ世界、乱れた世界に足を踏み入れてみてください。 私がプロデューサーとして心がけているのは、やはり旗振り役なので自分の考えを信じるということですね。人間なんで、間違って判断することもたくさんあると思うんですけど、旗振り役が迷っていると全員が影響されてしまう。こいつと一緒にやれば迷わなくて済む、そう思える存在になりたいと思っています。 【はしもとよしふみ氏】 フリーの立場で関わった後、’05年に現マーベラスAQL入社。「牧場物語」や「ルーンファクトリー」シリーズなどを手掛ける (C)2013 MarvelousAQL Inc.
『ヴァルハラナイツ3』 キスまでできる! |
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