更新日:2013年06月19日 10:09
デジタル

「自分の限界を超えてだんだん楽しくなってきた」ゲームクリエイター・はしもとよしふみ

ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【 トップクリエイターの仕事場】 ◆マーベラスAQL・はしもとよしふみ氏【前編】「映画とゲーム」
ヴァルハラナイツ3

はしもとよしふみ氏

 マーベラスAQLの執行役員兼CCOをやっています、はしもとです。『牧場物語』シリーズや『ルーンファクトリー』シリーズ、今回は『ヴァルハラナイツ3』のプロデューサーを務めました。よろしくお願いします。  私の学生時代は、ほぼ映画館にいるという生活でしたね。今みたいに映画館が入れ替え制ではなかったので、朝に行って夜閉まるまで延々と見ていました。当然、単位足りなくなるみたいな(笑)。  ゲーム業界に入ったのは、知り合いがいたからというのもあるんですけど、映画って役者さんやカメラさんなど、多くの力が必要ですよね。ところが当時のゲームは、そんなに人がいなくても作れた。監督としていろいろな部分に手出しができる。これがゲームを作ろうと思った理由です。多分、ゲーム業界に行かなかったら、映画を目指していたかもしれませんが、今現在はゲームしか考えられないくらい愛しています(笑)。  マーベラスに入社したきっかけは幹部の方との飲み会です(笑)。当時でゲームを複数本同時に作っていたんですが、「うちに来れば1本に専念させてあげるよ」という甘い言葉に乗せられました。結局は倍以上に増えて、全盛期は13本とか……。お昼をおごられるたびに「もう1本よろしく」と1本ずつ増えていくんですよ(笑)。実は、複数本のときも自分の中では限界でした。周りで笑い声が聞こえただけで、俺がこんなに頑張っているのに、と機嫌も悪くなったりして。でも、10本になってだんだん楽しくなってきた。怒って仕事するより、一緒に笑って仕事したほうがいいなと思えるようになった。自分の限界を超えて、仕事への交わりというか、仕事に対する姿勢が見えてきた感じですね。 ※「ゲーム内のモラルはプレイヤーに委ねられている」に続く
⇒https://nikkan-spa.jp/444609
ヴァルハラナイツ3

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【はしもとよしふみ氏】 フリーの立場で関わった後、’05年に現マーベラスAQL入社。執行役員も務める。「牧場物語」や「ルーンファクトリー」シリーズなどを手掛ける (C)2013 MarvelousAQL Inc.
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