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ドル/円=95円での押し目を1か月前に予言していたトレーダー

アンディ氏

アンディ氏

 6月10日、日経平均は600円高と今年最大の上げ幅を記録。1万5627円の高値から6月7日につけた1万2548円まで3000円以上下げた東京市場は、昨年11月の9000円台から6000円以上上げ、その半値戻しでひとまず調整一巡と言われている。  この間、ドル/円は103円72銭の高値をつけた後、一気に7円以上下げて95円割れまで調整し、現在は98円台。昨年11月の80円から22円も上げた後、1/3押しを経て反発した格好だ。  大荒れ模様のマーケットだが、実はいち早くこのような展開を予想していたトレーダーがいる。その1人が、一目均衡表の使い手として知られるアンディ氏だ。「アンディのFXブログ」(http://ichimoku119.blog15.fc2.com/)を運営する同氏は、元先物営業マンで約10年にわたる専業トレーダー人生のなかで、3億円もの資産を形成。このアベノミクス相場でも、1000万円以上をFXで稼ぎ出したツワモノである。そのアンディ氏は『週刊SPA!』で月イチ連載を行っていたのだが、その連載最終回となったSPA!5/21号(5月14日発売)で、今後のドル/円押し目買いポイントを「95円42銭」と予想していたのだ。
アンディ

SPA!5/21号(5月14日発売)で、今後のドル/円押し目買いポイントを「95円42銭」と予想

 ちなみに、アンディ氏がこの連載を執筆したのは、ドル/円が102円に迫っていた5月10日のこと。多くのマーケット関係者は調整が入っても、節目の100円が強い抵抗線になるだろうと予想していた。高値から8円以上も調整が入る可能性を指摘していた専門家はほとんどいなかったのだ。  実際には、アンディ氏の予想よりも50銭以上も下げてドル/円は94円90銭で安値を形成。だが、1か月も前から、95円台までの調整を予想していたことを考えれば、その分析力は神がかり的! とうことで、6月22日に発売されるアンディ氏の新刊「最強の『FX理論』を君たちに教えたい」(扶桑社)が発売されるまで、約2週間にわたって、そのトレード手法について緊急短期集中連載を行っていきたい。  その第1回目は、このドル/円の安値を見事的中させたアンディ氏の分析方法を紹介しよう。そのアンディ氏が話す。 「基本的に僕が使っているのは一目均衡表です。なぜ一目を使っているかっていうと、“半値”でできているから。一目均衡表を構成する転換線はローソク9本分の高値と安値の半値だし、基準線は26本分の高値と安値の半値。雲を形成する先行スパン1は、その転換線と基準線の和の半値で、先行スパン2はローソク52本分の高値と安値の半値。全部、半値なんです」  アンディ氏曰く、半値は売買勢力の分岐点になるという。半値線の上にローソクがあれば、買い方が強く、下にあれば売り方が強い。それだけに半値線は、相場の節目となりやすいのだ。 「その中でも、僕が最も多用しているのは先行スパン2。52本分の高値と安値の半値線で、一目均衡表のなかでも最も長い時間軸で半値を弾き出したラインなので、それだけ強い抵抗線・支持線になりやすいんです。でも、ただ先行スパン2を見ていればいいってわけでもない。僕のトレード手法は新刊に詳しく紹介されていますが、今回のドル/円の安値予想に際しては、もう1つ半値線を使いました。それは、『75の半値線』。先行スパン2のパラメーターを75に変えて、ローソク75本分の高値と安値の半値を表示させるようにしたラインです。このアベノミクス相場では、75の半値線と通常の先行スパン2、これら2つのラインが重なるポイントは鉄板の押し目買いポイントとなっているんです」  アンディ氏はブログでも紹介しているが、5月7日にも豪ドル/円の押し目買いポイントを誤差数銭で的中させている。そのときに使ったのが、75の半値線と先行スパン2の“W半値線一致ポイント”だったのだ。 ⇒【グラフ】95円台の押し目形成を予想する際に利用したドル/円日足チャート
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=454241

アンディ氏が95円台の押し目形成を予想する際に利用したドル/円日足チャート。先行スパン2(雲下限)と75半値線が一致したポイントでの押し目形成を予想

 とはいえ、この分析手法はアンディ氏が編み出した数ある手法の内の1つにすぎない。次回は、アンディ氏の最も基本的なトレードパターンとともに、直近の買い場を予想してもらうので、乞うご期待! <取材・文/日刊SPA!取材班>
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