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「PCは一切使わない」野村監督が電子書籍界に参入

野村克也氏 現役引退から36年。これまで100冊近い著作を発表してきた元楽天イーグルス監督の野村克也氏(78歳)が、このほど初の試みとして電子書籍界に参入を果たした。

「パソコンは一切使わない」という野村監督は、「人間が絶対に勝てないものに“時代”と“年齢”がある。わたしはどちらも負けているから、経験としてチャレンジしてみた」と、時代の流れと共に誕生した新しいジャンルに、78歳という高齢で新規参入した意気込みを語った。

『人間は、他人の評価で生きている』という言葉は、ヤクルト、阪神、楽天のミーティングで野村監督が口をすっぱく言い続けてきた台詞。人はとかく「オレ、こんなに頑張ってるのに……」と、自分の評価を自分で下してしまいがちだが、それは大きな勘違いという。

「そもそも、毎年たくさんの若者がプロ野球の世界に入ってくるが、昔と違って最近の選手はプロに入っただけで“達成感”に浸ってしまっている」と、選手のメンタル面を嘆く野村監督。「平和な時代のせいかもしれないが、昔と違ってハングリーな精神状態で野球をしている選手がひとりもいない」と、球界5人目の通算1,500勝を達成した名将は、プロ野球の未来を憂いている。

◆二刀流・大谷に「ON以来のスター」を期待

 そんな中、この男だけはノムさんの目にも別格に映るらしい。

「いつも言っているとおり、私は投手と野手の二刀流には反対」という野村監督だが、オールスターでも大活躍を見せた19歳の大谷翔平(北海道日本ハム)の話題を振られると目尻が下がった。「彼のバッティングとピッチングを見たら、両方やらせてみたくなる」と大谷のプレーを認めつつ、「ON以降、プロ野球には本当の意味でスーパースターが育っていない。大谷はプロ野球の財産。きちんと大事に育てて欲しい」と、球界に愛の提言を送った。タイトルにちなんで「大谷へ二刀流の心得」を聞かれた野村監督は、「物事にはすべて基礎、基本、応用がある。今は体力、知識、技術論など基礎をみっちりたたき込む時期」と、エールを送った。

 また、前半戦快進撃を続けた古巣・楽天には「オーナー、社長には“今の時代の野球はお金が掛かる。お金で優勝を買う時代ですよ”と提言してきたが、自分が監督を退いたと同時にメジャーから本物の四番バッター(A・ジョーンズ)を連れて来た。イヤミとしか思えないよ」と苦笑い。楽天の強さは「中心なき組織は機能しない、と言われている今、エース(田中将大)と四番(ジョーンズ)が固定しているから、当然といえば当然の結果」と、冷静に分析していた。

 前半戦を無傷の13連勝で終えた田中マー君については「何がすごいって“0敗”ってのが凄いでしょ。ひとりで貯金13ですよ」と、めったに他人を褒めないノムさんが、ベタ褒めだった。

野村克也氏 オールスターも終わりいよいよペナントレースは後半戦に突入。老いてなお若し、78歳の野村監督の新たな挑戦、電子書籍『凡人を達人に変える77の心得』は、以下のサイトでダウンロードが可能。税別334円で好評発売中!

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<取材・文/スポーツカルチャー研究所>
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海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当

凡人を達人に変える77の心得

「技術には限界があるが、頭には限界はない」




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