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リア充って一体どんな人?

リア充リア充とは、インターネットから生まれた用語で、現実(リアル)が充実している人を指す。ネット内で自虐的に使われていた言葉だが、近年では現実の日常会話でも使われることが多くなった。 筆者は、周りから「リア充!」と突っ込まれることが多いのが、その理由にバンドをやっていることなどが挙げられるという。いかにもモテそうだから? そんなことは残念ながらほとんどない!! 筆者本人は自分をリア充とはこれっぽっちも思っておらず、毎日、会社のある浜松町に通うたび、竹芝桟橋の遊覧船に向かう浴衣男女グループを見かけては、「くっ、リア充だ……」と心の中で僻んでいる。なぜなら、そんなグループ交際などした経験がないからである。 そんなグループ交際を当たり前のようにしている女友達にも聞いてみたところ、「地元の男女とつるんでバーベキューとか花火大会とか飲み会とかしたりしてるけど、男たちからは女扱い全くされないし、ときどき『ちんこついてんのか?』って言われるくらいだし(笑)。私はこれがリア充だって意識はないですよね。それなら、2人きりでデートするときのほうがリア充だな、私って思いますけどね」(25歳・女性・アルバイト) なるほど。となると、日常会話に出て来るリア充って、特に定義はなくって、他人が評価するものなのだ、と筆者は悟った。普段憧れていることを経験したときこそ「私はリア充だ」と感じるのでは、と。 ということで、それぞれが憧れる“リア充像”というのを20人の男女に聞いてみたところ、以下のような結果になった。 ■男女グループで遊びに行く(5人) ■彼女(or彼氏)がいる(4人) ■同性の友達がいっぱいいる(3人) ■結婚をして家庭を持ってる(2人) ■打ち込めるスポーツがある(1人) ■仕事よりプライベートのほうが楽しそう(1人) ■ひとりでいる時間が充実している(1人) ■ネットに依存していない(1人) ■ちゃんと会話できる人(1人) かなりバラつきはあるが、やはり男女交際への憧れは多くの人が抱いているようだ(筆者だけが僻んでいるわけじゃなくてよかった……)。 ■男女グループで遊びに行く 先ほどの筆者が憧れる「男女で浴衣を着る花火大会」もしかり。ほかには、「男女グループでバーベキューとかかなりリア充ですよね! もし呼ばれたら仲良くできる自信ないですが(笑)。それが非リア充ですか!」(24 歳・男性・営業)、「男女混合で海なんか行けたら夢のようですね!」(33歳・男性・総務)、「とにかく夏らしいことを共にできる人たちはリア充!」(29歳・男性・貿易) ■彼女(or彼氏)がいる 「やはり、これに尽きます! 好きな人と一緒にいられるときが一番楽しいに決まっています!」(27歳・男性・ライター)、「なんだかんだで、大勢で遊んでいてもそれ以上発展しないと虚しさが残るので、やっぱり彼氏彼女がいないと心の底から充実しないと思いますね」(26歳・女性・アパレル) ■同性の友達がいっぱいいる 「なんだかんだで、腹を割って話せる友人の存在って重要ですよね! そんな友達がいっぱいいると助けられるし。異性でもいいけど、恋愛に発展したりすると後々面倒になっちゃったりすることもある」(22歳・女性・店員) ■結婚をして家庭を持っている 「いい年になると、つくづくこれがリア充だなと思いますよ。男女問わず周りの仲間を見ると、結婚していたり子供がいたり、マイホームだったりとか、『ああ、ちゃんとしてんなぁ』って。いつまでも遊んでいるわけにはいきませんからね」(34歳・男性・印刷) ■打ち込めるスポーツがある 「週末にフットサルや草野球をしている人たちは朝早くからご苦労さまって思うけど、うらやましいと思う。体を動かすことは健康的だし心身ともにそれだけ充実してるんでしょうね」(32歳・女性・ライター) ■仕事よりプライベートが楽しそう 「仕事は仕事でいろいろ任されて充実してるけど、やっぱり忙しいときに友人のfacebookの写真での楽しそうなプライベートを見ると、むなしくなりますよね。週末に旅行とか飲みとかの予定入れたいっすよ」(35歳・男性・IT) ■ひとりでいる時間が充実している 「ひとりで映画とか美術館とか、ぱっと行動を起こせる人って憧れます。誰かと一緒にいないと楽しめないっていうのも人に依存しているみたいで……」(32歳・女性・銀行) ■ネットに依存していない 「mixiやtwitter、facebookでのやりとりは充実してても、リアルに会ってるわけじゃない。ネットのやりとりに時間を奪われているのが妙に寂しくなったりします。だったらネットの繋がりだけじゃない付き合いを大事にできる人のほうがよっぽどリア充だと思います」(25歳・男性・郵便) ■まともに会話ができる人 「誰とでも躊躇せず会話を成立させられる人はみんなリア充だと思います。人と話すときいちいち深呼吸したり、私は勇気が要ります。もちろん友達がいないわけじゃないけど、完全受身なので、これ以上増やすのは難しいと考えています。会話力と勇気がほしい……」(24歳・女性・飲食) リア充って結局、今の自分にないものをないものねだりしているだけなのかも……。求めだしたらとキリがなさそうだ。 取材・文/日刊SPA!取材班
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