メタリカのラーズ「欲しいレコードはほとんど手に入れた」
アルバム累計セールスが1億枚を超えるモンスターバンド、メタリカ。初のプロデュース映画『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』(11月22日から全国ロードショー)では衰え知らずのライブパフォーマンスを披露しているが、なぜ初の映画という表現に挑戦したのだろうか? バンドの核であるドラマー、ラーズ・ウルリッヒに聞いた。
「今回の映画はただライブを撮影するだけではなく、コンサート・ムービーとドラマ部分(主演は『アメイジング・スパイダーマン2』のデイン・デハーン)が同時進行して、今までになかった映画に仕上がっているんだ。この映画は、既存のツアーやコンサートを記録したものではなく、作品として撮影されたものだ。実際に会場に観客を入れて、ライブ演奏を行った、“映画のためのライブ”。4人の役者と、2万人のエキストラが集まったようなものだよ」
今回の映画はIMAX/3D映画となっており、映画館に行かなければ体験できないものとなっている。メタリカはレコード・ストア・デイ(店頭でしか買えない限定盤やインストアイベントで盛り上げるレコード店の振興キャンペーン)にも参加することで、音楽ファンが積極的に外へ出ていくことを促しているようだ。
「オレ自身がガキの頃、レコード店で人生の多くの重要なことを学んだからね。ただ、もしメタリカが何かを促すとしたら、それは“多様性”だ。オレたちの音楽は、どんな環境でも楽しむことができる。外でも、家でも、立っても座っても、逆立ちしても……そう考えているから、いろいろなライブ会場でプレイしたいんだ」
実際に、ラーズ自身も若い頃はイギリスまでレコードを漁りに行っていたという。
「最近では欲しいものはだいたい手に入ったし、あまり行かなくなってしまったけどね。オレは、自分の蒐集対象のレコードが揃ったからといって、『じゃあ次はこれを集めよう』というタイプじゃないんだ。イギリスの、ある時代のロックが好きなんだけど、その大半を入手してしまった」
ちなみに、ラーズが所有しているイギリスのニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル(NWOBHM)系のレコードで、最もレアなものとはなんなのか?
「アイアン・メイデンが1979年に出したシングル『サウンドハウス・テープス』、それからサムソンの初期の2枚のシングル『テレフォン』『Mr.ロックンロール』……どれもレアなレコードだ。でも日本に来て驚くのは、コレクター向けの店で、一生見ることがないと思っていた廃盤レコードが店頭に並んでいることだね」
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<本誌構成/山崎智之 撮影/菊池 規 再構成/SPA!編集部>
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