カンニング竹山、1日1万円を1年間人にあげた感想は?
相方・中島忠幸が亡くなってから約2年後の2008年、カンニング竹山氏は単独ライブ『放送禁止』を開始する。自腹で製作費を出し、毎回フルハウスにしても250万円の赤字。6年目の今年、10月末に行われた『放送禁止』では、「毎日1万円を365日配る」という企画が加わって約600万円の赤字だ。それでも、竹山氏は「自分の軸をつくるため」に舞台に立ち続ける。その心中を聞いた。
「昨年のライブは、相方だった中島の死を笑いに変えるという、この『放送禁止』が始まったときに『ライブが5年続いたらやろう』と決めていたネタをぶつけたんです。無事に皆さんに笑ってもらえて、千秋楽が終わった直後の楽屋で鈴木おさむさん(『放送禁止』の構成・演出を担当)がビデオを回しながら、『ここまでやったら体を張るしかないでしょう』とこの企画を提案されて。『このタイミングで言うのか!』というのが、僕の正直な印象でしたよ。でも、やるからには絶対嘘をついちゃいけない。嘘をついたら面白くもなんともない。だから365人に365万円ちゃんと渡しました」
他人に365万円をあげられるとは、現在の竹山氏の年収はいかばかりか、と気になるところだが、「そりゃあ365万円をいきなり出すのはキツいですが、一日1万円ずつ払うのはただただ面倒くさいなって思いました(笑)」とのこと。
そもそもこの『放送禁止』は鈴木おさむ氏から「どっちみち相方はもういないし、僕が独り立ちするための形をつくるべき」(竹山氏談)と、提案されたもの。一度は「面倒くさい」と断ったものの、そこから迷い続けた結果、ライブをやろうと決意。しかも冒頭に書いたように、自腹で毎回巨額の赤字にもかかわらず、毎年、舞台に立ち向かっている、その理由とは?
「カッコつけたことを言うと、カンニング竹山の軸は『放送禁止』なんです。あの舞台があるから1年間テレビ芸の仕事ができるんですよ」
※雑誌だから語れる『放送禁止』の内容は、週刊SPA!12/3発売号の「エッジな人々」にて掲載中。その波乱万丈な人生と、竹山氏が理想とする芸人像とは?
<取材・文/SPA!編集部 撮影/水野嘉之>
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