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消費税増税が勝負、2014年アベノミクス銘柄

1万604円で始まった’13年の株式市場は1年で約50%という大幅上昇をした。’14年も歴史的上昇が続くのか、人気アナリストに新年相場を予想してもらった。また、それぞれ挙げてもらった勝負の1銘柄も見逃せない! ⇒【前回】「2014年[アベノミクス]相場を大予測」
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◆最注目は消費税増税前後の市場の動向 アベノミクス相場, 東京五輪, 株式市場, 消費税増税 ’14年は重要イベントが目白押しのなか、最大の注目は「消費税増税」だろう。この影響がどう出るか、プロの間でも見解が大きく分かれている。黒岩アセットマネジメントの黒岩泰氏は「そろそろアベノミクスバブルが弾けそうだ」と警告する。 「4月からの消費税増税で景気減速は確定的。株式市場はそれを先取りする形で、年初早々にも天井をつけるでしょう」  フィスコのアナリスト・佐藤勝己氏は「QE3縮小に伴う影響懸念、消費増税実施による景気や企業収益への警戒感などから年前半は調整へ。4~5月の本決算発表のタイミングで過度な警戒感が後退していく」と想定している。  また、株式キャスターの岡村友哉氏は「アベノミクス相場の余韻、投信経由のニューマネー流入で’13年の高値を窺う、もしくは突破するが、それをピークに1年間軟調を想定します」と控えめだ。 「そもそもアベノミクス以上の強力材料や『五輪決定』のような明るいニュースが出るとも思えない。消費増税という現実がマインドを低下させると考えます」  一方、株式ジャーナリストの大神田貴文氏は楽観的で、「円安に加え、消費税率アップ前の個人消費拡大で1~3月は好調な経済統計が続き、景気や株価の先行きに楽観的なムードが強まりそう」と分析。また、フィスコのアナリスト・小川佳紀氏は「米QE3縮小や消費増税の影響などはある程度、織り込み済み」と見ている。フィスコのリサーチレポーター・飯村真由氏は、「ポイントは日銀」と話す。 「消費増税に伴う景気悪化が懸念されますが、景気下支えのための経済対策や、日銀が期待通りに追加緩和策を打ち出してくれば、株高・円安シナリオは簡単に崩れることはないでしょう」 ⇒【次回】「2014年の日経平均は1万8295円を目指す」
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◆2014年勝負の1銘柄 ●黒岩 泰(黒岩アセットマネジメン) 【銘柄】セガサミーHD(6460)現在株価 2683円 目標株価 5000円 カジノ関連の本命。すでに韓国・仁川空港近くでカジノ施設の建設に着手 ●佐藤勝己(フィスコ・アナリスト) 【銘柄】関西電力(9503)現在株価 1166円 目標株価 1700円 原発再稼働の動きが顕在化する見通しで、電力株には一段と安心感の強まる展開 ●岡村友哉(株式キャスター) 【銘柄】ACCESS(4813)現在株価 666円 目標株価 1200円 注力してきたスマホや電子書籍向けサービスの収穫期入り。東証1部鞍替えにも期待 ●大神田貴文(株式ジャーナリスト) 【銘柄】デジタルガレージ(4819)現在株価 2657円 目標株価 8000円 出資先の株式の含み益まで計算すると、今の株価は解散価値さえ大きく下回る ●小川佳紀(フィスコ・アナリスト) 【銘柄】メディアドゥ(3678)現在株価 9360円 目標株価 2万円 「LINEマンガ」向けサービスを展開。関連銘柄の筆頭として上値追いが期待される ●飯村真由(フィスコ・リサーチレポーター) 【銘柄】だいこう証券ビジネス(8692)現在株価 945円 目標株価 1800円 証券会社のバックオフィス業務を手掛け、アベノミクス相場の恩恵を受け業績好調 ●藤本誠之(SBI証券) 【銘柄】コロワイド(7616)現在株価 1000円 目標株価 1300円 棋士の桐谷広人氏の活躍で優待株が人気化。NISA口座での買いも期待できそう ●田北知見(株式ジャーナリスト) 【銘柄】丸紅(8002)現在株価 719円 目標株価 800円 業績堅調な割にはPERは割安。NISA開始で知名度が高く、割安、高配当が人気に ※株価などのデータは’13年12月19日終値時点のデータ ― 2014年[アベノミクス]相場を大予測【2】 ―
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