新“強いドル”時代の「ネオ・ニューエコノミー」
資料参照>。この似た動きがこの先も続くなら、これから1990年代後半から2000年にかけての局面に入っていくことになる。
※<資料>はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=567969
この1990年代後半は、当時の米ルービン財務長官の決め台詞、「強いドルは米国の国益」を実際に具現化した、名実ともに「強いドル」局面だった。このため、これまでの類似した動きがこの先も続くなら、今後数年間でユーロドルは1ドル割れへ中長期のユーロ一段安、ドル一段高へ向かう見通しになるが果たしてどうか?
こんなふうにユーロドルの類似性に着目した見方はともかく、これからの米経済が1990年代後半、IT革命に象徴された「ニュー・エコノミー」と呼ばれた局面と類似した状況に向かうとの見方は、一部ではすでに有名な話だろう。これからの米経済は、シェール革命に象徴された「ネオ・ニュー・エコノミー」に向かうとの見方だ。
すでに、円の総合力を示す実効相場は、5年移動平均線からの乖離率などで見ると、中期的な割高の限界を超えた動きになってきた。その意味では、中期的に円安余地は限られるかもしれない。にもかかわらず、ドル高・円安が進むとしたら、それは「ネオ・ニュー・エコノミー」の米経済で、新「強いドル」時代が鍵を握るのではないか。 (了)
【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業。大手投資情報会社で編集長、代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」(https://www.m2j.co.jp/mp/my_fxacademia/)の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
ユーロ/ドルを、1999年の欧州統一通貨、ユーロ誕生以前の独マルク米ドルに換算し、17年遅れで重ねてみると、よく似た動きになっているとの見方が一部の専門家の間にある。
◆ユーロ/ドルは今後数年で1ドル割れへ
実際、両者を重ねてみると、よく似た動きになっている<
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