お嬢様芸人が語る「セレブなご学友の笑える世界」
聞くところによれば、石原慎太郎の孫は通学にタクシーを使って「石原慎太郎にツケといて」と言うらしい。そんな金持ちセレブたちの、庶民感覚とはかけ離れた言動の数々を目撃者が語る。驚き呆れつつも、ある意味、痛快と言えなくもない超絶エピソードとは!? お嬢様芸人のたかまつななが語る。
「庶民のお方々は『腹痛い』/お嬢様は『あらま、天使を身ごもりましたわ!』」などとお嬢様言葉ネタを披露している身ではございますが、私が中学・高校時代を過ごした愛すべき母校・フェリス女学院は、本当に真面目な校風で、良家のお嬢様もたくさんいらっしゃいました。代々続くお医者様や大学教授のおうちのご令嬢も多く、会社員の娘である私は、衝撃を受けたこともございました。
あるお友達の家に招かれたときのこと。お庭の噴水にはマリア像が置かれ、窓はステンドグラスで飾られていて、とても驚きました。ただ、ほかのお友達は「ま、たかまつさんたら大袈裟ですわ」みたいな反応で。「ピアノとバイオリンが弾けます」なんて方も多く、じいや・ばいやがいたり、門限が日の入りまでだったりする“本物の箱入り娘”みたいな生徒も珍しくありませんでした。
そういう環境で育ったので、私の感覚もズレているかもしれません。芸人の先輩に教えられて、初めて回転寿司というものを知りましたわ。ファミレスや牛丼屋の存在を意識したのも、わりと最近です。家族で食事に行くのはフランス料理などのお店が多かったので。
そういえば、私は月のお小遣い額が特に決まっておらず、必要なときに言えばもらえる形だったのですが、それも驚かれることがございます。もっとも、お金を使うといっても本を買うぐらい。お洋服などはお母様が買ってきてくださいますし。お嬢様の世界では、そういうのが普通だと思いますの。
【たかまつなな】
’93年生まれ。名言や流行語などをお嬢様言葉に置き換えるフリップ芸が話題のピン芸人。現在、慶應義塾大学総合政策学部に在学中
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