注目の第一声は?マー君NYで入団会見「イチローはブーイングを受けていた」
現在発売中の『週刊SPA!』(2/11・18合併号)にて、SKE48松井玲奈と共に表紙を飾ってくれた(https://nikkan-spa.jp/581269)マー君こと田中将大。161億円の右腕は現地9日、いよいよニューヨークに降り立った。
現地15日からフロリダでのスプリングトレーニング(春期キャンプ)に参加するマー君。その前に、ユニフォーム姿を最初にお披露目する場となるのが、現地11日午後1時(日本時間12日午前3時)から本拠地ヤンキー・スタジアムで行われる入団会見だ。
会見にはオーナーのハル・スタインブレナー氏やランディ・レバイン球団社長、ブライアン・キャッシュマンGM、ジョー・ジラルディ監督らが同席し、専門ケーブル局『YES』でも放送される。マー君は「(話すことは)まだ何も考えていません。英語で? それもわからないです」とコメントしている。
◆英語を話さずブーイングを受けたイチロー
本拠地での入団会見はいわば、地元ファン、地元メディアへの挨拶の場であり、先輩日本人メジャーリーガーたちも経験してきた“デビュー戦”だ。
2001年に日本人野手第1号としてシアトル・マリナーズ入りしたイチローは、会見中にマリナーズのユニフォームに袖を通し、その場で体をクルッと回転させておどけるパフォーマンスを披露。ユーモア、そしてサービス精神に富んだ選手であることを印象づけた。
イチローはまた、2012年7月にヤンキースへ電撃移籍が決まった際にも、急遽セッティングされた入団会見を行っている。このときはマリナーズ入団時とは一転し、移籍を決めた強い覚悟を力強く語った。
しかし、日本では報じられなかったが、この会見でイチローは一部ファンから“ブーイング”を受けた。
イチローは、発言の細かなニュアンスが誤解されることを嫌い、メジャー14年目を迎える今も全て通訳を介しインタビューに答えることで知られている。ヤンキース入団会見もやはり全て日本語だったが、これを見たヤンキースファンからはSNSで「もう12年もいるのになぜ英語で話さないんだ?」「ひと言も英語で喋らないなんて信じられない」という声も多く挙がっていた。
◆「セクシー&クール」発言で話題になった中島裕之
過去の日本人選手のうち、入団会見でもっとも話題をさらったのは、昨オフにオークランド・アスレチックス入りした中島裕之だ。
中島は会見途中でアスレチックス入団の決め手を問われ、「ビリー・ビーン(GM:ゼネラルマネージャー)がカッコイイから」とはにかみながら回答。ビーンGMは映画『マネー・ボール』の主人公であり、ブラッド・ピットが熱演したことでも話題になったメジャー屈指の名GMだ。
すると、通訳がこのコメントを「Billy Beane is extremely sexy and cool(ビーンGMが最高にセクシーでクールだから)」と英訳。会見場は爆笑に包まれ、記者たちは即座にツイッターでこの発言を紹介した。
⇒【動画】Hiroyuki Nakajima Calls Billy Beane “Sexy and Cool” (http://www.youtube.com/watch?v=9pklYzxWJRI)
このフレーズはファンの間でもたちまち拡散し、ツイッターでは「#Sexy and Cool」というハッシュタグまで登場。「ブラッド・ピットと勘違いしてるみたいだな」「彼はゲイなのか?」といったコメントが飛び交った。 この会見の動画はMLB公式サイトのトップを飾り、さらに翌日には米『Yahoo!Sports』に「30球団のセクシーなGMランキング」(http://sports.yahoo.com/blogs/mlb-big-league-stew/ranking-sexiest-gms-major-league-baseball-1-30-182715433–mlb.html)という記事が掲載される事態にまで発展したのだ。 マー君が会見で何を話そうとも、フィールド上のパフォーマンスが最重要であることは言うまでもない。しかし、全米一辛口と名高いニューヨークのメディアと今後良好な関係を築いていく上でも、最初の掴みは大切だ。メディアを味方にできれば、きっとプレー環境もより快適になるだろう。頑張れマー君! <取材・文/内野宗治(スポカルラボ)> http://www.sclabo.net/ 海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当
このフレーズはファンの間でもたちまち拡散し、ツイッターでは「#Sexy and Cool」というハッシュタグまで登場。「ブラッド・ピットと勘違いしてるみたいだな」「彼はゲイなのか?」といったコメントが飛び交った。 この会見の動画はMLB公式サイトのトップを飾り、さらに翌日には米『Yahoo!Sports』に「30球団のセクシーなGMランキング」(http://sports.yahoo.com/blogs/mlb-big-league-stew/ranking-sexiest-gms-major-league-baseball-1-30-182715433–mlb.html)という記事が掲載される事態にまで発展したのだ。 マー君が会見で何を話そうとも、フィールド上のパフォーマンスが最重要であることは言うまでもない。しかし、全米一辛口と名高いニューヨークのメディアと今後良好な関係を築いていく上でも、最初の掴みは大切だ。メディアを味方にできれば、きっとプレー環境もより快適になるだろう。頑張れマー君! <取材・文/内野宗治(スポカルラボ)> http://www.sclabo.net/ 海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当
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