投資家目線で選んだ転職先「水ビジネス」はニッチな優良企業だった
―[[流行企業]転職組の今]―
ここ数年だけを見ても、スマホやファストファッションなど、続々と新ビジネスが台頭している。これら成長著しい話題の業界に飛び込んだ人たちは今、どうなったのか。彼らの転職後をリサーチした。
◆投資家目線で選んだ転職先はニッチな優良企業!
<太田亮さん(仮名)30代・男性の成功例>
●アパレル(年収240万円)
⇒大手証券会社(年収400万円)
⇒水関連インフラ企業(年収700万円)
転職先を選ぶ際、重要なのは企業の将来性。現在、水関連のインフラ系企業に勤める太田亮さん(仮名)の前職は証券会社。
「証券会社に在職していた’05年頃、ポンプや水処理など『水関連』の投資信託が新規設定されることが多く、投資家の間で水関連ビジネスは注目を集めていたんです」と投資家目線で転職先を選ぶところか元証券マンらしい。
「転職活動していたら、たまたま水関連ファンドでよく目にした企業が募集をしていて。日本は水資源が豊富ですが、世界的には工業用水は不足していて成長産業だと思ったんです。世間的にはあまり知られていない企業ですが、経営が安定していることも魅力です」
また、仕事内容も転職を決断する大きな理由になったそうだ。
「証券会社では飛び込みで金融商品を売るドブ板営業。しかも、売れば売るほど罪悪感が募るばかり。その前に勤めていたアパレル会社では営業とは名ばかりで、百貨店などの店舗に服を持っていくだけの仕事。提案型営業の仕事をしたくて、この会社を選んだというのもあります。キツい営業を2つ経験してきたので、今は気持ちに余裕を持って仕事ができます。大手商社マンを見ていると、正直もっとデカい仕事がやりたい欲もありますけどね」
アパレル会社はブラック企業で、証券会社は契約社員だったため、食っていくので精いっぱいだった。
「もし転職していなかったら今もまだ独身だったかもしれません」
― [流行企業]転職組の今【4】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ