フィリピーナの間で流行するアホすぎる替え歌とは?
マニラには日本のフィリピンパブでタレント(フィリピーナが日本で働くためには興行ビザの取得が必須で、そのため彼女たちは“タレント”として来日していた)をやっていたママさんが切り盛りする「日本人向けカラオケスナック」が多いことは、3年前の記事「【俺の夜】東洋の真珠・マニラでおアツい夜を満喫」(https://nikkan-spa.jp/yoru/9018)でも紹介したとおりだが、あのときの楽しさが忘れられず、先日再訪問してみた。
訪れたのは前回と同じく、マカティ地区にある「スナック for you」というお店。お店の女のコはガラリと変わっていたが、カラオケステージのみがやたらと大きい店内の雰囲気は変わっていない。
記者のほかには先客が2組。タガログ語を交えた会話が飛び交っていることから、かなりのマニラ通であることがわかる。徐々に酒のペースをあげる記者を横目に、ベテランの先客たちはひたすら日本語のカラオケをフィリピーナに歌わせて陽気に騒いでいる。じっくりと聞いてみると、どこか違和感を感じる。フィリピーナ特有のイントネーションのせいか? いや、違う。歌詞があきらかに変なのだ。
席に着いたクリスティーンが笑いながらこう語る。
「すいません新幹線。日本人優しい、お酒飲むとヤラしい。私たち、日本でそれをたくさん思い知りました。その思いを日本の歌に込めて、いっぱい替え歌作ったんですよ」
来日したことのあるフィリピーナたちの間で、共通言語として歌い継がれる替え歌の数々。次々に歌ってくれたが、その内容があまりにもくだらないので、忘れないようにメモをしてきた。それを公開したい。
「アリガトウ、アリガトウ、セーックスフレンド♪」
Kiroroの『Best Friend』、この程度は序の口。お次は尾崎豊の『I LOVE YOU』から。
「I LOVE YOU~ 今ダケハ 明日ワカラナイ ワカッテクダサイ♪ I LOVE YOU~ パロパロ(浮気)ダカラ ヤッパリ会えナイ ワカッテクダサイ♪」
「既婚者の日本の男に『会いたい』って電話すると、みんなこうやって言葉を濁します。ホントにシノガリン(嘘つき)ばっかり」(クリスティーン)
フィリピーナの鬼のような電話攻勢に辟易としている日本人既婚男性の姿が目に浮かぶようだ。続いては徳永英明『レイニーブルー』。ちょっとわかりづらいが、ラストのサビから、Cメロ「あの頃の やさしさに つつまれてた想い出が~」と畳み掛けるシーン。
「rainy blue モウ 終わったハズなのニ♪ rainy blue いつマデ 追いかけるノ♪ アナタノ マボロシ 消すように♪ ワタシも今日は そっと雨~(生理の意味)♪ 生理アルカラ お願いダヨ ガマンしてクダサイ~♪流れテク コノ股ニ~♪ It’s rainy blue♪ It’s rainy blue♪ ユレル心 ケガれる股~♪」
「フィリピンでは生理中にSEXスルのはイケナイこと。日本のスケベオヤジ、それをわかってくれません」(クリスティーン)
フィリピンパブ好きの皆さん、生理中にSEXをねだるのはNGってことをわかってやってください……って余計なお世話か。次はテレサ・テンの名曲『別れの予感』のサビのラスト部分「海よりもまだ深く 空よりもまだ青く」から。
「カラダ セクシー♪ オッパイも大きい~♪ さわるダメ~♪ ヤルだけ~(小川直也『ハッスル、ハッスル』の振り付けで) アナタをこれ以上 愛するワタシには~ デーキーマース」
「セクシーとかオッパイ大きいとか男の人が言ってくるときはオサワリしたいとき。ちゃんとSEXして愛してくれマスカ? カノジョにしてくれますか? オサワリだけで逃げられるのはイヤだけど、ヤルのはOKデス」(クリスティーン)
一度手をつけたら二度と抜けられなさそうで恐ろしいが、ラストは郷ひろみの大ヒットナンバー『Goldfinger’99』。
「AH チンチン AH 小さい ソレは 仕方ナ~イ~♪ AH チンチン AH 小さい ソレハ 気持ちイ~イ~♪」
……。
生々しい過去の体験からくる怨念めいた替え歌より、こんな感じの明るい下ネタのほうが楽しいのかもしれない。 <取材・文/スギナミ>
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