【育児炎上問題】過剰反応する独身者に親たちが反論
育児問題について、激しい論争が繰り返され「炎上」するのはなぜか? 育児経験のない20~30代男女を対象に「育児問題で目にする不快な事象」をテーマにアンケートを行った。その結果と、育児をテーマにした週刊SPA!連載漫画「いくもん!」作者・中村珍氏とともに考察し紹介してきたが、なんだかんだ言っても、出産・育児は尊い仕事。そこで育児中の親たちから、アンケート項目への反論を得たので紹介する
※これまでのアンケート詳細は⇒https://nikkan-spa.jp/592734
◆育児未経験者の放言に育児中の親が反論
最も非難が殺到した「子供が話しかけてるのにスマホに夢中」な親について自営業の金本英二さん(仮名・36歳)は「正直、四六時中子供が第一ではいられないので仕方ないでしょう」と話す。確かに多忙で通信機器から目を離せない瞬間が多々あることは皆同じだ。
また、現在第2子妊娠中の梶本美佐江さん(仮名・31歳)は「ファッションが完璧な母親」、「育児と仕事、女磨きを両立アピールする女たち」について「ママタレとかママ雑誌に流されてる感じがして確かにダサいけど、過剰反応する独身女性は、『既婚者や経産婦は女市場(恋愛市場)から出ていってほしい』と思っているんじゃないでしょうか」と鋭い指摘。
また、「席を譲るようマタニティマークで圧力をかけてくる妊婦」については「勘違い。逆に、妊婦や若い母親に異常に厳しい目を向ける独身女性は多いです」と反論する。
「子供を置き去りプレイする親」について3歳の娘を育児中の新田彰浩さん(仮名・34歳)は「我々の子供時代は家でも学校でも殴る蹴るのスパルタ教育がまだ残っていた。それに比べて子供を置き去りにするフリなんてまだ甘い」と話す。
前出の金本さんは「私も独身のときは親バカやバカ親に批判的でしたが、親になってみて自分も同レベルだと気づいたことが多いです。迷惑行為は注意すべきだけど、『自分が親になったときはそうならない』と120%確信してからのほうがいい」と話す。自分だけは愚かな親にならないという確証はないのである。
取材・文/SPA!育児問題研究所 イラスト/中村 珍 アンケート協力/リサーチプラス
― なぜこんなにも[育児が炎上]するのか?【5】 ―
『いくもん!』 中村珍が「カヤの外から」問答し、舌鋒鋭く斬り込む |
この特集の前回記事
ハッシュタグ