雑学

仕事のミスを育児のせいにするイクメンに非難殺到

育児問題について、激しい論争が繰り返され「炎上」するのはなぜか? 育児経験のない20~30代男女を対象に「育児問題で目にする不快な事象」をテーマにアンケートを行った。その結果と、育児をテーマにした週刊SPA!連載漫画「いくもん!」作者・中村珍氏とともに考察してみた

◆会社・仕事編

職場,イクメン 妊娠を理由に仕事に支障をきたすのは、厳しい批判を免れない。「こういう人のせいで妊婦がみんな悪く思われてしまう」(32歳♀)、「妊娠が万能だと思っている」(26歳♀)など、手厳しい意見が多数。

 とはいえ、それで殺伐としすぎるのも問題だ。「初めての妊娠でまだやり方をわからないだけかもしれないし、周囲もアドバイスの仕方がわからないだけ」(31歳♀)、「上司にも問題あり」(34歳♂)などのように、周囲がバランス感覚を持てないことには出生率も下がる一方だろう。

 第2位の「仕事のミスや遅れを育児のせいにするイクメン」については「こんな男はイクメンとは呼べない」(29歳♂)、「力量不足のブサメン」(34歳♀)、「ダメンズ」(27歳♀)、「勘違い野郎」(30歳♀)、「能無し」(39歳♀)など、辛辣な表現の多さでは1位を凌駕していた。

 それでも一部の同性からは「頑張って両立して」(34歳♂)、「よくないことだが、確かに通常の男よりは大変」(35歳♂)と、同情的な声が上った。イクメンアピールについては「そういう人に限って亭主関白」(20歳女)、「本当にイクメンなのか怪しい」(28歳女)など、逆効果のようだが。

 子供のインフルエンザを職場に持ち込む親については「慰謝料をもらいたい」(38歳♂)、「こういう人は普段からその他にも問題があることが多い」(38歳♂)、「人的災害」(32歳♀)と容赦ない。確かに素知らぬ顔は良くないが、業務の繁忙度によっては「素知らぬ顔しかできない気がする」(35歳♂)、「職場の人も予防接種を受けないのが悪い」(30歳♀)と、自分にも無縁ではないことも一考すべきだろう。

 育児のために土日に音信不通になることについては「緊急時はどうするんだ」(39歳♀)と否定意見も多かったが、「休日まで仕事にかかわらなきゃいけないほうが嫌」(30歳♀)と賛否両論だ。

 また、激務のあまり女性だけが結婚できていない職場については「仕事が原因ではない」(32歳♂)という声がある一方、女性側は「結婚・出産したら辞めなくてはならないのかと思うと躊躇する」(30歳)と現実を指摘。出産後、前線から外れた不満を独身の女性同僚にぶつける女性については同情票がほとんどなかったが、いずれにしろ育児と女性の労働問題は切っても切り離せないだろう。

【会社、仕事での不快事象】
※数字は20~30代の育児未経験者男女200人が、共感度に沿って1~5点のポイント制で投票した炎上指数

・1位 すべて妊娠しているせいにして周りに仕事を押し付ける女:119

・2位 仕事のミスや遅れを育児のせいにするイクメン:114

・3位 子供からインフルエンザをもらってきて職場でまき散らしたあげく素知らぬ顔:111

・メールに「イクメン@●●(自分の名前)です」など、イクメンアピールが甚だしい:108

・子供のために極端な朝型に移行して、部下などにも打ち合わせ時間など朝型を強要:105

・土日は子供のために使いたいからといって、一切メールや電話に返事せず、音信不通になる:104

・時間が不規則、土日関係ないなど、同じ職場環境で、女はひとりも結婚できてないのに、気がつけば男性陣はほとんど結婚して子供もいて楽しそう:102

・出産以降バックヤードの部署でくすぶっている不満を、前線の部署でプライベートを犠牲にして仕事を頑張っている独女をこき下ろすことで解消する:101


★中村珍氏の寸評
出産以降バックヤードの部署でくすぶっている不満は、独身女こき下ろしたぐらいじゃ解消されないですよね! メールに「イクメン@●●です」……仕事が完璧でない状態でこれをやったら挑発なのかと思ってしまいますね。

【中村 珍氏】
28歳。イラストレーター、漫画家、ライター、ストーリー制作の講師など。週刊SPA!連載漫画『いくもん!』のようなルポ漫画のほか、フィクションやエッセイなども執筆

― なぜこんなにも[育児が炎上]するのか?【3】 ―

いくもん!

中村珍が「カヤの外から」問答し、舌鋒鋭く斬り込む

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