雑学

年賀状、LINEのアイコン…子供の写真はイヤミ?

育児問題について、激しい論争が繰り返され「炎上」するのはなぜか? 育児経験のない20~30代男女を対象に「育児問題で目にする不快な事象」をテーマにアンケートを行った。その結果と、育児をテーマにした週刊SPA!連載漫画「いくもん!」作者・中村珍氏とともに考察してみた

◆プライベート編

育児 各所でネタになる「子供の写真付き年賀状」は、ここでも堂々の1位である。「イヤミに思える」(37歳♀)、「気持ち悪い」(33歳♀)という罵倒から「破り捨てる」(31歳♂)という過激な声まで、不快感の強さが窺えた。「捨てにくい」(33歳♀)から困るというのも頷ける。

 だが、浸透しているだけあって「子供がかわいいのは当たり前。共感できる」(♀・31歳)、「成長がわかってうれしい」(28歳♀)、「なかなか会えない人もいるのでこのような年賀状は好き」(34歳♂)と歓迎する声も少なくない。送り主との関係性にもよるのだろう。同時に「LINEのアイコンが子供」、「メアドが子供の名前」はセキュリティの面から懸念する声が多数だった。

 “キラキラネーム”関連も安定的に不評。「読めない名前は社会悪」(39歳♀)、「児童虐待。厳しい社会的措置が必要」(35歳♂)などと厳しい。「子供が中年になったときのことを考えていない」(38歳♀)など、親の自己満足が透けて見える点が理由のようだ。

いくもん 3位については「結婚することがそんなに偉いのか?」(38歳♀)、「結婚しかとりえがないみたい」(32歳♀)と未婚者の神経を見事に逆なで。「『むしろ結婚してもいいことないよ』と半笑いで言われるほうが腹立つ」(39歳♀)と、既婚者の傲慢を全面的に糾弾していた。「独身はいいよ~」(38歳♂)という反撃も。

 母親がファッションをキメることについては「女を忘れないのはいいこと」(27歳♀)など、主に女性からの賛同意見が多かった半面、父親の半グレ風ファッションには「周囲が迷惑」(31歳♂)など厳しい声が大多数。服装の趣味は自由なはずだが……。親が「ブサイクな子供」をかわいがる問題については「自分の子供がかわいいのは当然」(39歳♂)と、確かに余計なお世話な設問であるが、「気持ち悪い。眼科に行け」(32歳♀)など、温度差が生じるのは致し方ないようである。

【プライベートでの不快事象】
※数字は20~30代の育児未経験者男女200人が、共感度に沿って1~5点のポイント制で投票した炎上指数

・1位 子供の写真付き年賀状116

・2位 子供の名前がDQNネームとまではいかないまでも、凝りすぎている:114

・3位 「結婚はいいよ~」などと上から目線:113

・正月など親族で集まったとき、子供を放流。家を荒らされるが「子供がやることだから……」などと言う:108

・半グレのようなガラの悪いファッションの父親:106

・LINEのアイコンが子供:104

・「子供産むと毒素抜けるよ~」と出産をデトックス呼ばわりする女:103

・あからさまに子連れ再婚を狙う:103

・仲間内の飲み会に断りなく子連れで来る(子供の分の会費は?):103

・メアドが子供の名前:102

・既婚者なのに合コンに来たあげく、イクメンキャラアピールでおぼこい20代女を食おうとする男:101

・どう見ても親に似てブサイクなのにタレント事務所に所属させようとする:100

・子供の名前の由来を、聞いてもないのに縷々説明:98

・飲み会で、「嫁(旦那)が待ってるから」と言ってすぐに帰る:98

・やたらとファッションが完璧な母親(子供を抱いているのにヒール、きゃりーぱみゅぱみゅのような服装など):98

・どう見ても親に似てブサイクなのに「かわいい」と言うことを強要してくる:98

・「子供たちの未来のために」などというフレーズを連呼し、独身の頃には見向きもしなかったNPO活動などに精を出しはじめる:97

・子供がブサイクなのに服だけはやけに高級:97

・女子会に来て「あ、私はペリエで」と得意げに頼む妊婦:96

・嫁に子供を取られた話を延々と語るバツイチ男:96

・「うちの嫁(旦那)がさ~」とかいちいち聞いてないのに嫁(旦那)の話:96

・女性しかいない席で嫁の話:94


★中村珍氏の寸評
子供の名前の由来を聞いてもないのに説明……その人の、自分以外の個体の何らか(例えば由来を聞かされている私の時間とか)に対する考え方、教養、感性、偏見などが噴出して面白いのでいつまでも聞いていたいですね。

【中村 珍氏】
28歳。イラストレーター、漫画家、ライター、ストーリー制作の講師など。週刊SPA!連載漫画『いくもん!』のようなルポ漫画のほか、フィクションやエッセイなども執筆

― なぜこんなにも[育児が炎上]するのか?【4】 ―

いくもん!

中村珍が「カヤの外から」問答し、舌鋒鋭く斬り込む




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