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自転車発電で家庭の電力をまかなえるか?

◆電気フリー生活に挑戦!(9)  節電を余儀なくされる昨今だが、気にせず電気を使いたければ、自分で作るのが一番。そこで、誰にでもできる人力発電方法として、自転車発電に挑戦してみた。用意するものは、後輪スタンドが付いた自転車に発電機ダイナモ、オルタネーター、インバーター。ダイナモとインバーターはホームセンターで3000円前後から購入可能。オルタネーターは発電部分を担う特殊な部品で、新品を買うとなると車検証が必要になり少々面倒くさい手続きが必要に。なので、中古自動車の解体業者から、購入するのが望ましい。値段は5000~1万円前後だ。 組み立ては日曜大工の知識があれば問題ない。後輪タイヤにダイナモを取りつけて起電。自転車を漕げば漕ぐほどエネルギーが生まれる。それをオルタネーターに繋いで発電。オルタネーターが回ることでエネルギーが電力に変わる。ただ、それだけでは使えないのでインバーターで電圧を変換。すると、家電製品が使える寸法になる。  実際に発電してみると、あっさり電球は点灯。負荷も思っていたほどきついわけではなく、緩い上り坂を漕いでいる感覚だ。  しかし、電化製品を使うためには絶えず後輪を回さなければいけないのがデメリット。電力は貯めて使えてナンボなので、リチウムイオン電池に充電することにした。  ところが、2時間あまり漕いでも電池は「要充電」を示し続け一向に満タンになる気配がない。それもそのはず自転車の発電量は70W程度で、瞬間的にテレビをつけるのが関の山。フル充電するには半日以上漕ぐ必要があり、「自転車発電だけで家庭の電力をまかなう」など大言壮語も甚だしいのだ。人力で電気を作るのはかくも大変な作業。くれぐれも電気は大切に。

後輪タイヤにダイナモを固定し、オルタネーターに繋ぐ。オルタネーターが回ることで発電、インバーターが電圧を変換して家電が使えるようになる

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