更新日:2023年08月09日 19:31
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「電気代で損をしている人」が見落としていること。電気代節約のプロに学ぶ“お得に利用する方法”

2023年6月1日の使用分から、大手電力7社が値上げに踏み切った電気料金。9月には政府の補助が終了する予定なこともあり、電力会社や契約プラン、ふだんの電気の使い方の見直しは急務と言える。そこで、電気のプロに電気をお得に利用するためのポイントなどを教えてもらった。

電気をお得に利用するには?

「電気をお得に利用するうえで、優先して確認すべき項目は、契約している電力会社がポイントバックのサービスを行っているかどうかです」と語るのは株式会社ブレイブの長井勇樹氏。同社でインターネットや電力・ガスなど生活を支えるインフラをまとめて比較・申し込めるサイト「クラシェルジュ」を運営しており、電気代節約の事情に明るい。 「じつは、電気代に応じてポイントを付与してくれる電力会社は多く、Tポイントやdポイントなど、会社によって付与されるポイントはさまざまです。ただし、会員ページに登録しておかないと、ポイントがもらえないケースがほとんど。サービスを利用できる場合は、登録を忘れないようにしてください。 電力会社を切り替えるときは、ご自身がふだん使われているポイントのバックがある会社を選ぶと、メリットを享受しやすいです。もちろん、電気料金が安くなる会社を優先して選ぶのが大前提です」 また、政府や電力会社が行う節電プログラムに積極的に参加すべきとも。 「節電プログラムは、電力会社から節電してほしい時間の指定があり、実際に節電をするとポイントなどで還元してもらえる制度。地域の電力会社やソフトバンクでんきなどで実施しています。 昨年は、夏と冬に国をあげて行っていましたが、今年の夏はいまのところ政府からの案内はありません。とはいえ、自主的に実施する電力会社もあるので、こういったプログラムやキャンペーンは積極的に参加すべき。契約している電力会社が行うかどうかは、公式サイトやプレスリリースをチェックするといいでしょう」
ブレイブの長井勇樹氏

株式会社ブレイブの長井勇樹氏

損をしないために知っておいたほうがいい情報

電気料金が高騰する昨今、知っておかないと損をするケースもあるという。 「注意すべきなのは、オール電化の物件。10年程前は安かったのですが、今はむしろ割高です。特に燃料費の影響を受けやすい電気ですべてをまかなうのは、高騰時のマイナス影響が大きいので、オール電化の物件への引っ越しは避けるべきでしょう」 電力会社と契約する時は、解約金をチェックしておくと損をしにくい。 「電力会社は基本的に解約金が0円のところが多いです。できるだけ無駄なコストを減らしたいなら、仮に1000円だとしても、解約金がない会社を選んだほうが良い。 ただし、通常のプランは解約金が発生しないものの、サブスクがセットになったエンタメ系のプランは、解約金が発生するケースも。そもそもエンタメ系のプランは、電気料金が割高で電気の使用量によっては個別に契約した方が安いケースもある。契約する際は、内容をきちんと確認したうえで、解約金もチェックしましょう」 電力会社やプランの変更を考えている方は、訪問販売や電話での勧誘に要注意。 「最近は減りましたが、それでも『電気料金が安くなる』と騙して、契約を切り替えさせようとする悪質な営業はいます。営業の人間は、基本的にいいことしか言いません。訪問や勧誘はその場で契約せずに、持ち帰って比較検討したほうが安全です。 怪しい人間が来たときは、名刺をもらったり、社員証を見せてもらったりするといいでしょう。たとえ信頼できそうな相手でも、検針票の情報は個人情報なので、聞かれても絶対に答えないようにしてください」
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