エアコン「設定温度」28℃は誤り?10年に一度の暑さを乗り切る“クール節電”術をプロに聞く
8月20日時点で都心では今年21日目の猛暑日を記録するなど、近年稀にみる暑さを実感している人は多いのではないだろうか。厳しい残暑に電気代の値上げも重なり、体も家計もしんどい状況は当面続きそうだ。そこで、消費生活アドバイザーの和田由貴さん(@wadayuki)に、エアコンを節電しながら涼をとるためのワザを教えてもらった。
蒸し暑い日は冷房の設定温度を下げたくなるが、環境省が推奨している室温は夏季で28℃となっている。
「室温28℃以下、かつ極端に高湿度になってない状態であれば、熱中症の危険が少ないと言われています。よく勘違いされがちですが、設定温度を28℃にしてしまうと、効きの悪いエアコンの場合は室温がなかなか下がらないことも。『設定温度』28℃ではなく、目安はあくまで『室温』28℃と覚えてください」(和田さん、以下同)
エアコンの効きは、本体の性能だけでなく、住居環境にも左右される。
「北側の比較的涼しい部屋だったら28℃に設定しても効くかもしれないけれど、西日がガンガン当たるような部屋では28℃設定だと暑く感じるはず。このように、設定温度で考えると結構ブレが出てきてしまうので、温湿度計を部屋に設置して、実際の室温・湿度を確認しながら、冷やしすぎてないか、熱くなりすぎていないか確認しながらエアコンを稼働させましょう」
人が快適に過ごせる湿度は、40〜60%だという。温湿度計は100均ショップでも手に入るため、エアコンに室温・湿度の表示がない場合は、購入するのも手だ。
「設定温度」28℃は誤り!?
実際の「室温」を測るようにしよう
様々なメディア媒体で活躍する編集プロダクション「清談社」所属の編集・ライター。商品検証企画から潜入取材まで幅広く手がける。
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