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芸能界一のサッカー通・平畠啓史が教える「J2の味わい方」

’10年W杯得点王&MVPフォルランがJ1に加入、6月にはブラジルW杯出場と’14年の日本サッカー界は熱気に包まれそうだが、J2も負けてはいない。我々の胸を熱くした伝説の男たちが続々とJ2の舞台に集結、火花を散らし始めたのだ!

◆芸能界一のサッカー通・平畠啓史が教える「J2の味わい方」

平畠啓史

平畠啓史氏

 今季のJ2は例年以上に楽しみです! なかでも気になっているのは「元代表」の移籍と「帰郷」を選んだ選手たち。磐田に松井大輔が入ったのはもちろん、6月には札幌に小野伸二が来る。札幌で、小野が見られるって何かすごくないですか。そして、巻誠一郎が熊本に、田中隼磨が松本に行ったりと、地元に帰る選手がいる。巻も田中も、きっと地元にチームができたことで最後は戻りたいと思ったのでしょう。サポーターも地元出身選手は応援のしがいがあるでしょうし。「Uターン」移籍っていいですよね。

 それと、J2ってエンターテインメント性ではJ1に負けてしまうので、僕は「心で楽しむ」ものだと思っているんです。その意味で、讃岐に移籍し、Jリーグに戻ってきた我那覇和樹(※)がどんなプレーを見せてくれるかに注目したい。

 プロって、プレーはもちろんですが、その選手の生きざまが見えたときに応援したくなるじゃないですか。例えば、水戸の鈴木隆行もそう。若手の多い地方のチームの中で、W杯でゴールを決めた選手が今でもいちばん頑張ってるんですよ。

 器用じゃなくどこか必死な感じも、エエなって思います。スタジアムも小さいですが、3万人より3000人のブーイングのほうがより“刺さる”ような気しません!? 大きなスタジアムだと誰が何を言ってもわからないですが、3000人だとブーイングしてる人の表情までわかる。妙に切実さを感じますよね。また、こんな言い方アレですけどJ2の試合に行くと、スタジアムの周囲が寂しく、田んぼばっかりってこともあるじゃないですか。そんなときに、「あの選手、ここでどんなふうに生活してるんだろ?」とか、ちょっと想像力を豊かにして見るとより楽しくなるような気がします。

 もちろん、ディズニーランドのほうが楽しいかもしれないですが、それはお金を払ってるし楽しくて当たり前。でも、近所の公園の滑り台だって何かオモロイってこともあるじゃないですか。J2って、そんな感じちゃうかと思うんです。

 FC岐阜はもちろん注目です。ラモスさんの存在が、何かすごい化学反応を起こしそうな期待もありますし、10年後に岐阜がJ1のトップにいても不思議じゃない。その第1段階が今始まったと思うと見逃せない気持ちなんですよね。

【平畠啓史氏】
’68年生まれ。高校時代にサッカー部主将として全国大会に出場。山口智充と「DonDokoDon」を結成。現在はサッカー番組に多数出演。芸能界屈指のサッカー通として知られる

(※)川崎に所属していた’07年にドーピング冤罪事件の被疑者として出場停止を強いられたが、その後、長い裁判の末に無実を証明。Jリーグ復帰は4年ぶり
取材・文/栗原正夫 撮影/ヤナガワゴーッ!
― [今年のサッカーはJ2が面白い!]これだけの理由【4】 ―

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